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先帝祭上臈参拝行事
 山口県下関市
 出演/先帝祭上臈参拝行事実行委員会
 市指定民俗文化財
 山陽道
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 先帝祭は寿永4年(1185年)下関市の壇の浦で行われた源平の合戦で入水した安徳幼帝の御霊を慰めるため、上臈に身を落とした平家の女官が命日には身を清め、帝のお墓に参拝したという故事にはじまり毎年5月3日の下関海峡まつりに合わせて実施される。打掛けに太鼓帯の衣装を身にまとった上臈が、稚児、警固、官女、禿を従え、しずしずと参拝する。上臈一行が市内の伊崎町を出発し、赤間神宮まで市内の4カ所で外八文字という踊を披露する上臈道中がある。
 また赤間神宮の境内では上臈らが天橋と呼ばれる花道を渡り、本殿に参拝する神事である上臈参拝が執り行われる。先帝祭は豪華絢燗の中にも、物悲しくも神聖な行事である。








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