御挨拶(びいんず夢楽多所長 平間たま子)
この度、はらから福祉会の施設としては4番目の立ち上げとなりました。「びいんず夢楽多」は、4月1日晴れがましくも賑やかに開所式がもよおされました。その翌日から本格的に通所、そして仕事が始まりました。所員の皆さんは「これから何がはじまるのだろう?」と言う少しの不安と緊張を身体全体に滲ませてバスから降りてきました。身体ならしのためラジオ体操を終えて着替えを済ませ、さあ仕事です。自分の持ち場へ急ぎます。
「びいんず夢楽多」の最大の特徴は、村田町の地場産品である大豆を原料にした食品、例えば青ばた豆腐、揚げ物、惣菜等の加工食品を製造、販売する事で所員である障害者の自立と社会参加を目指すということです。施設の名称の由来も障害の有無や軽重にかかわらず夢追い人たちが力を合わせ、地域の人たちと心を合わせて、楽しい夢をたくさん実現していきたいという願いを込めて命名したものです。
「びいんず夢楽多」が立ち上がるまでにはいろいろの経緯がありました。まずははらから会の歴史とその活動です。「働くことは全ての人間にとってかけがえのない権利であること」、そのための「環境づくり(働く場所づくり)に最大の努力を惜しまない」等々が建設のための指針となりました。しかし現実の問題として土地や資金の問題がありました。それをクリア出来たのも多くの協力、ご援助があればこそでした。まずは村田町からの土地提供のお申し出、そして日本財団はじめ、宮城県、仙南2市7町の資金的ご協力等がそれでした。もちろんはらから会やはらから福祉会を応援してくださる皆様の熱い思いや願いがびいんず夢楽多の立ち上げにどれほどの力になったかわかりません。
開所式を終えて数週間。所員の皆さんもやっと少しずつ慣れてきたようです。昼休みのほっとする時間をご紹介しましょう。「ご飯、おいしかった。」「そう、よかったね。お仕事楽しい?」「うん、たのしい。」と微笑むT子所員。「らーららららららーら・・」とお得意の曲を口ずさむA男所員。腕時計を見ながら居眠りをするS男所員。いつも独り言を言いながら仕事をしているR子所員「あのね、お話し聞いて・・・」とお家でのことを話してくれます。豆の選別を長い時間やっていたA子所員に「大変だったね、疲れないかな?」と問うと「大丈夫です。たのしいから・・・」。外では元気な所員たちが男子職員とボール遊びに興じています。穏やかな昼下がりのひとときです。
様々な事情と障害を抱えた30名の所員の皆さんの社会的、経済的自立を目指してひとりひとりの自主性を重んじた施設運営のために職員一同努力する覚悟ですので、今後ともご協力ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。