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第2章 全国のリサイクル先進事例(食用廃油と剪定枝)
 本章では、松山市における食用廃油及び剪定枝のリサイクルシステムを検討するため、食用廃油及び剪定枝の全国的なリサイクル状況と、既に取り組みを行っている先進的な自治体の事例を整理する。
1 食用廃油
 図表2-1に、全国の食用廃油の廃棄量を示す。排出源別にみると、飲食店からは約17.5万トン、食品工場からは約7.3万トンが廃棄され、事業系全体では約25万トンが廃棄されている。一方、家庭からは約11.7〜21.6万トンが廃棄されている。
 事業系の食用廃油のうち、約18〜20万トンの廃油が回収・再利用されている。再利用用途の内訳は、配合飼料の添加油脂として約13〜15万トン、工業用(石けん、塗料等)に約5万トンである。しかし、近年では、これらの既存の再利用用途の需要は減少してきている。
 一方、家庭から排出されている食用廃油については、事業系のようにまとまった量が確保できないこと、品質が悪いことなどにより、一部が市民団体などで石けんにリサイクルされている以外は、ほとんどがごみとして捨てられていると考えられる。
図表2-1 食用廃油の発生量推計 単位(万トン/年)
  食用廃油発生量
飲食店 17.5
食品工場 7.3
家庭 11.7〜21.6
(資料)「リサイクルキーワード」
    ((財)クリーン・ジャパン・センター編)より
 
図表2-2 食用廃油のリサイクルフロー
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(資料)「リサイクルキーワード」
    ((財)クリーン・ジャパン・センター編) より








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