芸術・文化施設の整備状況は、市(町)民会館および文化会館、中央公民館が員弁町と藤原町以外の自治体に、図書館は長島町、木曽岬町、員弁町以外の自治体に整備されている(図表1-19)。

　芸術文化にふれあう機会の提供に関する住民意識は、平成10年度と12年度の比較では県全体および桑名・員弁圏域共に不満意識の割合の減少がみられるが、一方で満足意識も微減しており、内容の充実が求められている(図表1-20)。

　圏域別でみると満足意識は、津・久居圏域(17.5％)が最も高く、桑名・員弁圏域(11.2％)は他圏域とほぼ横並びとなっている(図表1-21)。

　域圏内のエリア別満足度は、北西部(22.2％)が最も高く、中部(12.1％)、桑名市(7.5％)の順で、満足度の低い桑名市は不満とする回答も27.7％とかなり多く、中部が23.0％と続いている(図表1-22)。

資料：
桑名地区広域市町村圏協議会 「ズームアップ桑員」（平成１０年３月）

　地域活動への参加状況で参加率が高いのは、北西部(62.2％)、中部(54.3％)、桑名市(51.7％)の順で、都市化が進んでいるエリアの参加率が低い。

　参加率が低い桑名市では、「機会がないので参加できない」という回答が他エリアと比較しても多く、住民の参加意欲の受け皿となる地域活動機会の創出が求められている(図表1-23)。

　

イ　近所づきあい

　近所づきあいでは、北西部(17.8％)の満足度が他のエリア(桑名13.4％、中部12.7％)と比べて高い。

　高齢化率の高い北西部は、地域活動への参加率も高く、伝統的な地縁関係による地域活動や人のつながりが残されていることがうかがわれる(図表1-24)。