ア 地権者の状況
[1] 地権者(世帯主)の年齢
回答があった地権者世帯の世帯主の最高年齢は96歳、最少年齢は40歳、平均年齢65.5歳となっている。年齢階級別では、40代が5.6%、50代が21.0%、60代が35.3%、70代以上が38.1%となっており、高年齢者の占める割合が高い。
今回の調査結果を町が昭和58年に実施した「沿岸砂地地帯の土地利用等意向調査」(昭和58年4月実施)と比較すると、20・30代、40代、50代の地権者が減少し、60代、70代以上の地権者が増加しており、地権者の世代交代が進まず、高齢化が進行している現状にある。
図表1-4-4 地権者(世帯主)の年齢
図表1-4-5 地権者(世帯主)の年齢の推移
[2] 地権者世帯の居住地区
大野地区に居住する地権者が17.1%と最も多く、以下、湊東地区16.6%、西同笠地区13.3%、東同笠地区12.2%が続く。
図表1-4-6 地権者世帯の居住地区
[3] 地権者世帯の就農形態
地権者世帯の就農形態は、「農業以外の収入がほとんど」の世帯が全体の64.9%を占め、これに第2種兼業農家(11.0%)を加えると、約76%の地権者が農業以外の収入が多い世帯となっている。昭和58年からの推移をみると、農業専業は19.2%から14.8%に、第1種兼業は9.8%から9.3%に、第2種兼業は17.4%から11.0%にそれぞれ低下し、「農業以外の収入がほとんど」は53.8%から64.9%に上昇している。
図表1-4-7 地権者世帯の就農形態
図表1-4-8 地権者世帯の就農形態の推移
[4] 地権者世帯の農業後継者の有無
農業の後継者については、「いる」世帯は13.3%に留まり、「いない」世帯が81.1%と大半を占めている。
図表1-4-9 地権者世帯の農業後継者の有無