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3 協働に関する考え方
 協働に関しては、次のような意見があった。
・ 参加は市が主体、協働は市民が主体で、市が脇役。
・ 参加は市の決めたことに市民が従ってもらうことであり、協働は参加とは異なる
・ 協働とは、市民と行政が同じ土俵で考えること。すなわち、行政は市民レベルで考えることが必要。
・ 参加システムの構築が必要。
・ 行政の側の意識改革も必要。行政が決めるのではなく、市民が満足したか否かが重要(たとえ、行政の観点から見ると、良いものではなくても)。
4 協働・市民参加の現状と課題
 これまで、藤枝市で実施した協働・市民参加の現状について、立案(Plan) ‐実施(Do) ‐評価(See)という行政サイクル別に整理する。
 立案段階では、介護・福祉ぷらん21策定のための市民懇話会や環境基本計画推進委員会の委員公募が市民参加として行われた。また、地域防災計画や地区レベルの男女共同参画推進事業計画の作成が、市民団体と藤枝市の協働で行われている。
 実施段階の協働は、[1]市民または市民団体と行政がともに行うもの、[2]市民または市民団体が中心的に行い行政が支援するもの、[3]行政が市民または市民団体に委嘱・委託するものがある。藤枝市では、[1]として交通安全運動やビオトープづくりなど、[2]として子育て支援や病院ボランティアなど、[3]として介護サービスなどがある。
 評価段階において、藤枝市では、福祉施設入居者の不満聴取を市民に委託している。政策や事務事業に関する評価は、まだ導入していないため、それに関する協働はない。
 藤枝市ではすでに多様な市民参加や協働が展開されている。しかし、藤枝市の各部署ではテーマ型市民団体に関する情報が不足している。また、従来の行政の視点で、市民団体をパートナーというヨコの関係ではなく、タテの関係で捉えている傾向が見られる。協働を進めるためには、市民団体をパートナーとして捉えるなど、意識改革が必要である。
図表2−1 分野別段階別の協働及び市民参加の現状   
分野 立案段階 実施段階 評価段階
保健・医療・福祉 <市民参加>
・介護・福祉ぷらん21策定のための市民懇話会
<協働>
・ふれあいサロン・会食会
・介護サービス(委託)
・介護者相互の情報交換
・身障者の生活支援
・徘徊老人の探索
・健康づくり(委員委嘱)
・病院ボランティア
<協働>
・福祉施設入居者の不満聴取(委員委嘱)
まちづくり <市民参加>
・親水公園づくりワークショップ
・駅南区画整理事業地内の公園整備
<協働>
・樹木の選定(委託)
・花の管理
・まちづくりを考える委員会
 
文化・芸術・スポーツ   <協働>
・芸術・文化意識の啓発
・グラウンドゴルフ
 
環境保全 <協働>
・色付きびん・廃油・牛乳パックの回収(市民団体の提案)
・やぶた湿地帯の保全
・21世紀の森づくり実行委員会
<市民参加>
・環境基本計画策定のための市民懇話会
・環境基本計画推進委員会
<協働>
・ゴミ出し指導、不法投棄の見回り
・河川、下水、公園などの清掃
・ゴミ拾い、消毒
・ゴミ減量運動
・ビオトープづくり
 
災害救援 <協働>
・地域防災計画作成
<協働>
・防災、災害復旧
 
地域安全   <協働>
・交通安全運動
 
男女共同参画社会 <協働>
・地区レベルの男女共同参画推進事業計画の作成
<市民参加>
・藤枝市男女共同参画プランふじえだ推進懇話会
<市民参加>
・男女共同参画に関する情報誌の編集
 
子供の健全育成   <協働>
・子育て支援
・不登校児・引きこもり児童の指導
 
その他 <市民参加>
・100人委員会
<協働>
・広報活動・連絡調整
・駅周辺駐輪場利用者への指導(委託)
 
出典:ヒアリングより作成








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