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3 今後の改革の方向
 今後の医療制度改革の基本的方向の前提としては、近年の医療を取り巻く環境の変化があり、特に[1]高齢化の進展、[2]経済基調の変化、[3]医療技術の進歩、[4]国民意識の変化が見受けられる。このことを考慮して、それぞれの環境変化を見極め、我が国の医療のあるべき姿を踏まえて、医療政策を総合的に実施していくことが必要となっている。
 これからの医療制度の目指すべき方向としては、
 [1] 利用者の視点に立った効率的で、安心かつ質の高い医療の提供
 [2] 健康寿命を延ばし、生活の質を高める保健医療サービスの提供
 [3] 国民に信頼される持続可能で安定的な医療保険制度の構築
 を図る観点から、そのための真剣な議論を行う必要がある。
 そのためには、先に決定された社会保障改革大綱に掲げられているとおり、「特に、医療制度については、検討作業を急ぎ、平成14年度には高齢者医療制度の見直しをはじめとする医療制度改革の実現を図る」とされていることからも、抜本的改革に係る議論を十分に留意していく必要がある。
 
図表1-3-13 高齢者医療制度の見直しの4類型
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