海に生きるアジア
テレビシリーズ「海と日本」制作・放映
39,793,486円
海と日本のかかわりを歴史的かつ多元的に問い直すことによって、日本および日本人の進むべき道とは、独立心とは何かを考察し、広く内外に情報発信することを目的に、海と日本に関わるエピソードに焦点をあてたテレビ番組の制作・放映を行いました。
制作内容:
第7作「海の民・ジョン万次郎の旅」
フロンティアスピリットに満ちた海の男、ジョン万次郎の生涯を辿りながら、順応性の高い、努力家で、差別意識のない、運命をしっかりと受け止めながらも決してそれに負けることなく、前向きにうち進んでいった冒険家であり、語学者、そして生涯海で漁をし、生きることを願った男の人生を描き、日本人に夢と冒険の素晴らしさを紹介。
第8作「海駆ける千石舟〜現代の流通経済体制は海で誕生した」
鎖国体制下と言われる江戸時代だが、実は全国レベルの流通経済システムを獲得した時代であった。その主役を務めたのが海運のスター千石船。脆弱な和船として歴史の中に埋もれがちな弁財船を、沿岸航海のタレント・シップと位置付け直してみると、江戸経済の活発さが見えてくる。再現された菱垣廻船の実写と大阪・江戸間のルート再現によって、“下りモノ”による江戸の賑わいを紹介。
第9作「黒潮が結ぶ隣国・台湾」
21世紀の新たな日台関係を考えていくために、「海洋アジア史から発掘する日台関係の新視点」と言うテーマにて、若者の視点を取り入れ、台湾各地をめぐりながら、過去、現在、未来について見つめていく。
第10作「ザ・コーストガード〜完全密着海上保安庁24時」
日本の国土面積の10倍もの広がりをもつ海の安全と治安の維持を担当する海上保安庁。500隻余の船艇と70機の航空機を駆って日夜を問わず業務を遂行する約12,000人の海上保安官にカメラが密着。延べ60日に及ぶ現地取材によって、海の安全と治安を積極的に守ることの意味と実態を視聴者に伝える。最新鋭の超高速船の紹介、深夜の荒海での不審船取締、緊急ヘリで出動する特救隊。
・東急ケーブルテレビジョン
(2000年7月17日から2000年7月21日にかけて放映)
第1巻「鎖国前夜の海物語」
第2巻「巨大船沈没す」
第3巻「海賊−村上水軍盛衰記」
第4巻「北前船奔る」
第5巻「琉球の時代」
・日本レジャーチャンネル
(2000年8月24日から2000年8月27日にかけて放映)
第5巻「琉球の時代」
第3巻「海賊−村上水軍盛衰記」
第4巻「北前船奔る」
第1巻「鎖国前夜の海物語」
・株式会社SCN経由で全国50局のケーブルテレビに配信
(放送日は各局による)
第1巻「鎖国前夜の海物語」
第2巻「巨大船沈没す」
第3巻「海賊−村上水軍盛衰記」
第4巻「北前船奔る」
第5巻「琉球の時代」
・テレビ東京(東京キー局)
2001年1月5日第6巻「マラッカ海峡」
海洋文化・文明に関する調査研究委託
10,000,000円
戦後の日本の歴史観「陸地史観」への偏向に対して、開かれた「海洋史観」を確立するために海洋文明、文化の広範囲にわたる現地調査を行い、グローバルな視点に立って具体的に文明の海洋史観を描き、西太平洋島国連邦の形成と日本の役割についての将来像をまとめるため、川勝平太総合大学院大学国際日本文化研究センター教授に1998年度より調査研究を委託していますが、最終年度である本年度は、中間報告会を兼ねた放談会や国際討論会を開催しました。
・海を語る放談会
開催日: |
2000年6月23日 |
会 場: |
東京財団大会議室 |
テーマ: |
「太平洋に架ける夢」 |
司 会: |
川勝 平太(総合大学院大学国際日本文化研究センター教授) |
出席者: |
大島 襄二(関西学院大学名誉教授) |
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宮島 昭夫(外務省欧亜局大洋州課長) |
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高橋 康昌(群馬大学名誉教授、前橋国際大学教授) |
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中澤 直樹(PHP研究所) |
コメンテーター: |
日下公人(東京財団会長) |
・国際討論会
開催日: |
2001年3月16日 |
会 場: |
東京財団大会議室 |
テーマ: |
「グローバル化の波の中で
〜新機軸「西太平洋連合」の意義と可能性〜」 |
ゲスト: |
クリストファー・ロイド
(オーストラリア・ニューイングランド大学教授) |
司 会: |
川勝 平太
(総合大学院大学国際日本文化研究センター教授) |
コメンテーター: |
日下公人(東京財団会長) |