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Public Relations Division
情報交流部2000年度活動報告
 情報交流部では、既存の価値観に捕らわれることなく常に時代を先取りした先見的な視野を持ち、先駆的なアイデア・情報を創造・発信することを目指しています。
 本年度は、前年度に設けた次の4つの活動テーマのもとに、個性的な情報やアイデアが常に生まれるよう、多種多様な人材による意見交換の場を提供し、そこから得られた情報や英知を広く内外に発信しました。
 
海に生きるアジア
 古来、日本人は海と共に生きてきましたが、近代化とともに私達の目は大陸を見つめるようになりました。21世紀にはこれまでのように覇権主義的な大陸的思考では解決できない問題が続出すると考えられます。そうした時代では、むしろ、近隣諸国との平和友好的関係のもとで自由な交流を行い、共に繁栄してきたアジア島国諸国の考え方やアイデアが世界で求められるはずでしょう。そうした新しい時代に備え、海洋国家の文化や経済、政治など幅広く研究を行います。
 
世界都市東京
 国家が形成される以前、ローマやコンスタンティノープルといった世界都市は、次々と新しく、役に立つ情報を創り出し発信していたので、世界中の人々から常に注目を集めていたと考えられます。東京を、日本の首都としてだけではなく、そこから創造・発信された情報が日本はもとより世界に貢献する、そのような立派な世界都市とするために、様々な角度から考察し、提案していきます。
 
国を造る、国を超える
 現在、世界中で「国を造る」ことに苦心惨憺するリーダーがたくさんいます。その一方で欧州統合のような「国を超える」動きも出てきています。21世紀はこの「国を造る」苦労と「国を超える」苦労が入り交じると考えられます。このような「国を造る」、「国を超える」ために役立つ情報を研究、提案していきます。
 
文化・娯楽産業
 マンガやアニメーションに代表される大衆文化・娯楽では、日本が世界の中でも秀でた創造力を持っています。高度情報化社会において、日本がより経済的、文化的な牽引力を持つためには、この大衆文化・娯楽を代表するマンガやアニメーション等の産業を、正当に評価できる環境を整備し、人材を育成していくことが重要と考えます。








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