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第二部
第二部「日本の新しい戦選択」
 
進行役: 第二部を始めさせていただきたいと思います。
 第二部は、杏林大学の田久保忠衛教授に、「日本が抱える国防の基本問題〜9.11テロと今後」と題して基調講演をしていただきます。そののち、パネリストの方々のコメントおよび討議と続きます。モデレーターは、第一部と同じく、日本財団の歌川常務理事にお願いいたします。
 それでは、パネリストの方々を簡単にご紹介させていただきます。詳しいプロフィールにつきましては、プログラムに出ておりますので、ご覧ください。
 田久保忠衛先生およびチャールズ・ボイド先生につきましては、第一部でご紹介申し上げましたので、割愛させていただきます。
 ジョージ・ワシントン大学のハリー・ハーディング教授は、スワスモア大学あるいはスタンフォード大学で教鞭をとられましたのち、ブルッキングズ研究所の外交政策研究プログラムの上席研究員を経まして、1995年からジョージ・ワシントン大学国際関係学部において教鞭をとっておられます。中国の政治・外交あるいは東アジアの国際関係等の分野で研究と教育に従事しておられます。
 アラン・トネルソン米国ビジネス産業評議会研究員は、ジョージ・ワシントン大学の準研究員をご兼任され、「トレード・アラート」というホームページのコラムニストとしても活躍しておられます。産業あるいは貿易の問題について、多くの著書や論文を発表しておられます。
 カリフォルニア大学ロス・アンジェルス校のロナルド・モース教授は、日米関係および日本研究に関するポール・I・テラサキ寄付講座の教授を務めておられますほか、日本の株式会社三技協の常務取締役も務めておられます。大学卒業後、米国空軍に服務され、その後、国防省に勤務され、国務省で日本の内政・外交を、エネルギー省で中東をそれぞれ担当されました。1996年から昨年まで日本の麗澤大学で経営学教授として教鞭をとったご経験もございます。
 それでは、ここからモデレーターにバトンタッチしたいと思います。よろしくお願いいたします。
 
モデレーター: 引き続き、このセッションの第二部に入らせていただきます。
 私はジャーナリストですから、食事の間、あちこち歩いて、午前中の皆様の反響を取材しました。まず、キーノートスピーカーをやられたボイドさんは、パネリストもそうなんですが、このフロアの皆さんの質問が非常にいい質問で、非常に鋭いことを聞いてくるという印象を持ったと言われていました。それから、パネリストの皆さん、とくに日本側の方がそうおっしゃっているのですが、日米の安全保障問題のセミナーは、けっこうあちこちで開かれていますけれど、このセミナーがいちばん思ったことを言っている、建前は言わないで本音を言っているということです。
 自分で自分を褒めてはいけないのですけれど、この主催者である東京財団が非常にインディペンデントだと言う利点がありまして、主催者があちこちに遠慮していないので、そういう雰囲気がたぶん皆さんに伝わったのだろうと思います。
 それから、第三部が始まる前に、第一部と第二部のキーノートスピーチの要約と、パネリストおよびフロアの皆さんがお出しになった問題点をプリントして、サービスとして皆様に差し上げることにいたします。ですから、私の仕事は司会もあるのですけれど、サマリーを書かなければいけないという大変な仕事がありまして、会議の運営に齟齬がありましたら、ひとつお許しいただきたいと思います。
 キーノートスピーカーおよびパネリストの先生にお願いしたいのですが、問題が難しいものですから、日本語から英語、英語から日本語ともに通訳するのが難しいのです。僕は非常に単純なことしか言わないから、いますぐ英語が入っておりますが、なぜか英語で話したものを日本語にすると長くなるし、日本語で話したものを英語にすると長くなるという、非常に不思議なことがございまして、先生方は少しゆっくりお話しください。
 ということで、田久保先生、30分間、よろしくお願いします。








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