この写真は「夜の水族館」です。5時を過ぎますと、水槽の照明を消しますので、魚は大体寝てしまうんですが、例えば上の写真ですと、ベラという魚は砂に潜って寝てしまうんですが、実際の海だとほんとうに深い砂の中まで潜ってかくれてしまいますが、水槽の中では薄くしか砂を敷いていませんので、潜ったんだけれども、まだ体の一部分が見えている。そんな様子がちらっと見えています。
下の写真は、枝サンゴがいっぱいデザインで入っている水槽なんですが、魚によってはちょうど鳥がとまり木にとまるみたいに、枝に体を寄せて眠っている、そういう様子が見られる水槽です。夜と昼では、寝る姿とか体の色が随分変化します。昼間、ちょっと見学してその後、夜見ると、こんなに様子が違うのがわかります。逆に、昼間はこの水槽には見えなかったのに、夜になるといっぱい泳ぎ出す夜行性の動物の水槽もあります。
(スライド11)
これは「飼育体験」のところの写真ですが、ここで私たちが使っている出刃包丁、大人用のですからかなり重たい出刃なんですけれども、これを使って実際にえさ用の魚をおろしているところです。これは参加は小学校の5年生だったと思うんですが、家でこんな大きな出刃を持ったことのない人もいて、大体は緊張して、真剣になっている様子がすごくよく伝わってきます。自分たちでつくって、その後、ここにできたえさを、この水槽に与えている様子です。飼育係の仕事の一部分だけですが、体験できるコースです。
(スライド12)
これは「ウミホタルの発光実験」で、直接展示はしていないんですけれども、ウミホタルという生物がいるんですが、二、三ミリの非常に小さな丸っこいものです。昼間は海の底の砂の中に潜っているんですが、夜になると出てきて、泳ぎ回って、えさをとる。例えば人間がつかまえてちょっと刺激したり、敵に襲われたりすると発光液を出して光るんです。それが青白い、非常にきれいな様子です。海でとって、すぐに乾燥させると、発光液というのは中で残るものですから、そのまま保存が出来ます。これは乾燥したウミホタルが入っている入れ物です。そこへ真水を入れると、さっと、例えば指の先が全部青く光ったりします。(スライド13)
この実験はほんとうは真っ暗い中でやっているんですけれども、フラッシュをたいて撮った写真です。そういう真っ暗い中で青く光っている様子を観察しています。先に説明したのは、乾燥させて、もう死んじゃっているウミホタルなんですけれども、こちらの実験では水槽に生かしておいて、ここに弱い電気刺激を与えると、水槽の中で泳ぎ出して、発光液を流します。