これは2階の展示室(スライド5の上)なんですが、2階の展示室の1つがマリンサイエンスホール、海の科学についての現象ですとか、いろいろなことを個々に切り分けて展示しているところです。この下の写真(スライド5の下)は鯨の全身骨格標本なんですが、海だからこそこういう大型な生き物がいて、えさの問題ですとか、重さの問題にかかわらずに生きていける、生存していけるというシンボル的な展示です。
地球史上最大の生き物は、今でも鯨ですが、恐竜が大きいという話が出ていますが、まだこの先、もっと大きな恐竜が見つかるかもしれませんが、鯨が今のところ一番大きな生き物ということです。
この上の写真(スライド6の上)は、海洋観測の機材です。海を調べるのにこういう道具でこういうふうに行なうということの展示が並んでいます。これは先ほど申し上げた駿河湾と、富士山があって、駿河湾の周辺の海底地形(スライド6の下)、上の写真でやったような観測の成果で海の中の様子もわかってきたんだよというシンボル的な展示をしています。
マリンサイエンスホールの展示も「海の姿」から「海を調べる」最後に「海の利用」ということで、また3つに分かれています。そしてこれは海水中の資源ということで、ここにあるのは1メートル×1メートル×1メートルのアクリルの水槽なんですが、海水から水を全部蒸発させたらこういう白いものが残っていた。その白いものを成分別に分けていくと、こんなふうにいろいろなものが並んでいます。80種類近くの微量元素が出ている。これには例えば金、銀、銅、マンガン、ウラン、そういう良く知られた重要なものもあります。ただ、放射性物質のウランなんかは体積を示すだけで実際には置けないんですけれども、そういうものも海水中にはありますよということを示しています。この写真は3つが1つの展示ですけれども、ここの横には実際には自分たちでもやれる大きさのものを提案して、例えば夏の宿題とかにもできないかということを展示しています。(スライド7)
それから、2階のもう一つの展示室のメカのアクアリウム、メクアリウム、機械の水族館ということでその中には機械生物ですね、メカのアニマル、メカニマルが展示されます。これは海の生き物の動きをロボット、機械に置きかえて、いわゆる海の生き物のロボットなんですが、そういうものが展示されています。動かないと何ともおもしろくないんですけれども、動いていると金属なのに非常にしなやかに、滑らかに動く、そういう様子が見られます。わざとカバーをしていないものですから、その中のメカニズムの部分の動きなんかが全部わかってくるように工夫した展示です。一方で、また1階へ戻ると、一生懸命つくったロボット、うまく動いていたんだけれども、魚はもっと上手に泳いでいるねということが見てもらえるかなと、生き物の素晴らしさにつなげています。(スライド8)