直径60センチのものを半割にしたところですから、深さとしては30センチ程度のものなんですけれども、これを一月の間に約25センチほど子供たちと一緒に削りました。後ほど写真でごらんいただきますけれども、この後、参加された子供たちと一緒に体験試乗ということで船にも乗っていただいております。
あと、やはり自分たちで船に乗らないと、陸上の車とか、他の乗り物との違いというのがなかなか理解していただけないものですから、推進方法の違ういくつかの船の体験教室も開催しています。(スライド10)こちらにありますのが、エンジンつきのボートなんですけれども、船外機をつけたゴムボートの体験試乗会ということで、免許を持ちましたスタッフが一人乗りまして、お子さん方に実際にハンドルを持って操船をしていただきます。車と違いまして、小型船舶の場合はこういうことができるものですから、ちょうど水面のところを何隻か船が走っておりますけれども、これで乗船するボートの構造ですとか、船体の仕組みですとか、また、海面上での交通のルール、そのようなものをお子さん方に体験してもらっております。ただ、体験試乗だけですと、何か遊園地の乗り物みたいな形になってしまいますので、事前に、船外機の構造ですとか、操船上の諸注意などをレクチャーしております。(スライド11・12)
あと、人力で走る船の体験としてカヌー体験教室も行なっております。(スライド13)船の、古代からの発達の歴史を知る上でも、先ほどの丸木船じゃないですけれども、自分の手で船を進めるこの体験というのは非常に子供たちにも興味を持っていただけます。事前レクチャーをした後に船に乗っていただいておりますが、レクチャーの過程で船の構造もそうですけれども、船を進める力がどういうふうに伝わるのか、どれくらいの重さまでだったらば船が浮かんでいるのか。これ、よく子供たちから質問が出ます、なぜ鉄でできている船が水に浮かぶことができるのか、それにもつながるんですけれども、ある程度の重さの部分までは浮力によって浮かせることができる。その浮いている船も、その重心のバランスをうまくとらないと船はひっくり返ってしまう。復元力、その辺のところも乗りおりの際の諸注意とあわせて説明しております。修学旅行時の体験学習として多くの学校に利用していただいております。
これは、レクチャー時に使用している解説資料です。(スライド14・15)カヌーの起こりですとか、カヌーとカヤックの違い、あと、真っすぐ進ませるための基本的な操作方法として、グリップですとか、ストロークのやり方、乗りおりの仕方などが書かれています。