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こういうものがどういう形で使われているか、展示場の中の資料だけではなくて、実物の屋外の施設を見ながら行なっております。

これは、先ほどの水面のところを使いました、第1と第3の土日に行っております海洋教室の様子です。(スライド6)東京港は、最近非常に水がきれいになったと言われておりますけれども、やはり年間を通しますとシーズンによってずいぶんと異なります。透明度も今ぐらいの時期ですと、水深5メートル以上きれいに見ることができますが、夏場などは平均して1メートルほどになってしまいます。今年は赤潮の発生も早く、そのシーズンシーズンで随分海の状況が違いますので、年間を通じてお子さん方と一緒に水質調査を行っています。このときは私どもの職員だけではなくて、海上保安庁の水路部の職員にも講師として来ていただきまして、水路部が持っている器材関係を使っての水質調査を行なっているところです。水質調査では、特にプランクトンの採取と、観察が子供たちに人気が高く、その季節季節で見れるものもまた異なっておりますので、非常に楽しく参加していただいております。

あと、こちらも外部から講師を招いての工作教室なんですけれども、これは水産大学の練習船で海鷹丸という船があるんですが、そこのボースンに講師に来ていただいて、ロープを使った工作教室、ロープワークと申しますけれども、こういうものや、あと、瓶の中に模型の船をつくるボトルシップのこちらの工作教室です。子供たちは自分で物をつくるという事に興味をもってくれますので、こういうものも夏休みですとか、土日を使って実施しております。(スライド7)

次に紹介しますのは、最近あんまりなじみがないんですけれども、手旗信号の体験です。(スライド8)船舶同士の通信のシステムというのは幾つもありますけれども、そういう装置関係の解説にあわせて、お子さん方でも簡単にできる手旗信号の教室も行なっています。簡単な「あいうえお」程度の基本を体験してもらい、その後、うちに帰られた後に解説書を見ながら、自宅でももう一度復習ができるような方法をとっています。

あと、これは、今年の夏休み8月の1カ月を使いまして縄文式の丸木船をつくっている様子です。(スライド9)長さ4メートル、幅が60センチの樹齢80年の杉の木を、真ん中を燃やしまして炭になった状態のところを石器ですとか、あと、ここ、子供が持っていますのは帆立貝、帆立貝でその炭になった部分のところを削ってもらいました。最初、子供たち、こんなもので木が削れるのかというふうな不安な顔をするんですけれども、石器でこの辺の木のところをたたいてもほんの少し傷がつくぐくらいなんですが、炭化させた部分のところは帆立貝で軽く体重をかけるだけでおもしろいように削ることができます。

 

 

 

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