これを私たちは地域文化生活圏というふうに言っているんですが、そこでまず考えるのは、通常で言いますと、金沢八景って、歴史的景観、これは絶対残さなきゃねというのがありますね。そして、同時に、生態系もあります。海の豊富な生態系が今でもあるわけです。昭和40年代はお化けハゼなんていうのが出てきましたが、今はまた回復してきました。
だけれども、そういうところで、市内や市外からいろんな人たちが来ます。例えば、称名寺だとか、海の公園だとか、八景島だとか、漁港にもやってきます。こういうツーリズムを考えるにはどうしたらいいのか。
そして、エコミュージアムという言葉がありますけれども、市大や関東学院や金沢文庫や、さまざまなものがあります。そういうものを地域としてつなげて、金沢文庫だけではない、市大だけではない、いろんなものが全部基地になって、まちづくりを考えてみたら、それは鎌倉時代は六浦の港というのがあって、今の横浜港のようなものが、つまり平家時代の兵庫の港と同じようにあった。じゃ、その港は、つまり湾に向いていたり、川に向いていたんだから、川や湾を考えることを考えて、全体をつなぎ合わせるようなプロジェクトを考えてみたい。まだ2年目ですから、全体はまだできていませんが、多分10年ぐらいやればでき上がるだろうというふうに私は思っているわけなんです。
(スライド11)
そのために、いわゆるバーチャルネットワーク、ランドスケープネットワークというのが台地の起伏があるところ、水辺まで。そして、コミュニティを連携する、これを考えてみよう。
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そのためには、金沢八景という地域で、今まであった2つのチームを一緒にしまして、景観・歴史のチームと水のチームを一緒にして、そして、サポーターズと子供たちを囲むグループをつくり上げてみたわけです。子供たちと小学校の先生、町内会、漁協、神社、それから、環境保全グループ、商店街、水の日実行委員会という、私たちが一緒につくったグループ、称名寺の芸術祭の委員会、市大の委員会、それを金沢文庫や国大や市大や関東学院や横浜自然観察の森、この辺が中心になって囲みながら、子供たちに対して何がやれて、今年は2年目なんですが、今度は子供たちはどういうふうにやるかということをやってみようということでやっています。