速いほうは瞬間に見えちゃうから、変化がわからないし、遅いほうはとまって見えるわけですね。で、大体、大きな自然のというのは、どうしてもゆっくり動くことがあって、そのゆっくり動くのを、どうやって変化を頭に入れるかというときに、私は、時間を早まわしをして、自分の時間変化がわかるタイムスケールに変換しちゃうというのが、1つの僕自身の工夫なんですよ。だから、ビデオを非常に活用しまして、さっきもちょっと人工衛星のビデオで、あれを1日24時間が、ほんとうの24時間でやったら、このセミナーにおさまり切れないわけですが、24時間がほんの数秒で過ぎるから、昼と夜の変化がわかるわけですよね。
例えばマントル対流なんていうのは、多分、1億年ぐらいのタイムスケールで岩石が回っているんで、そんなのはとても頭に入らないんですが、例えばマントル対流のコンピューター・シミュレーションみたいなのがあって、そうすると、500万年が1秒ぐらいで過ぎていく映画を見ると、マントル対流って、こんなのかとわかる。それから、海洋の循環なんですけれども、これも結構遅くて、大体1カ月が1秒で過ぎる早まわしにすると、非常に変化がよくわかります。
というように、自然というのは、自分自身の変化のスケールというか、時計というのを持っていて、それは普通は人間にとらえられないから、それを早まわしだとか、遅まわしだとか、よく微速度撮影とか、高速度撮影をしますが、それによって人間がわかる感覚に変換するというのが1つの工夫かなと思っています。
【濱田氏】 今お話しいただいたことは、実は総合の学習の基本の1つに入るだろうと、僕はかねがね思っているんです。子供たちに理解してもらうというのは体感的です。体験的ではなくて、体感的ですから、何でも自分たちの等身大のものに、一度、引き寄せる。あるいは拡大するにしても、わかりやすくするには非常にいいことだと思うんですね。
僕は知恵があまりないものですから、46億年という地球を言われたときに困っちゃってですね。ある中学校の生徒を使って実験をやって、トイレットペーパーを買ってこいよって。大体42メートルから52メートルぐらいまでありますから、42メートルじゃ足りないから、50メートルのを買ってきてといって、体育館でやると、ちょうど斜に、そのぐらい取れるんですね。おーい、そこが地球の始めの時間だぞと。