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現在、5年生の場合には、社会で備前焼でヒヨセという土の原理があって、それは3年ぐらい寝かして、20日間ぐらい乾かせてというのがあるんですけれども、そういう土とのかかわり。そういう総合的な時間になると、土器をつくる体験学習を通して、子供たちに昔の人の知恵というものに触れさせたり、あるいは全国各地にある土というものに、夏休み、取れる子は取っておいでという形で全部集めて、どの地域でも取れるんだということを、それぞれの子供たちの腑にすとんと落ちれば、それがちょっと生きる力につながってくるんじゃないかと考えたんです。

そのときに、先ほど西田先生のお話の中で、土は生き物の…。私自身の理解は、岩が砕かれて石だというふうに理解していましたから。もちろん、その中の部分として、動物の死骸みたいなものもあるんだろうなと思ったんですけれども、私の理解と全く逆だったんで、ああ、そうなのかなという形で、また再認識した。そんなものを織り混ぜながら、これから取り組もうとしている土器の学習を深めていきたいなと。そういうヒントの1つになったんじゃないかと思って、大変ありがとうございました。

【濱田氏】 ありがとうございました。西田先生、イネ科の茎の表面構造。弾く…。

【西田氏】 もう一つの原理かどうかはわかりませんが、茅葺きに使われるようなイネ科の草本というのは、茎の表面にいろいろな化学物質というか、ケイ酸の結晶などを持っていることが多いんです。ケイ酸というのは要するにガラス質ですから、非常に水を弾きやすい。それから、細かい毛が生えているということもありますし、そういうものが一般の植物に比べて発達しているので、水が流れやすいということもあると思います。

【濱田氏】 バショウ、バナナの葉で屋根を葺きますよね。あのバナナの葉も、ハスの葉と同じようになるのは、微細な毛があったりね。だから、生活形態は理由なしに、縄文時代から、理由なんか、顕微鏡もないし、何もないんですけれども、経験上やっていくと。その経験のすばらしさを、現代科学の中で、例えばちょっとルーペでのぞくとか、顕微鏡で──このごろ、顕微鏡の設備は学校に必ずあるわけですから、20倍でも50倍でもしてみたときに、その驚きというのはすごいんで。

 

 

 

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