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これがきれいな水だと。カルキのにおいがして、いい水だと。世界で通用しないですよね。世界の大河を見てください。全部、ほとんど真っ黒か茶色の水が流れているわけです。そこには生物がたくさん住んでいるわけです。生物が住むというのは、環境とのリアクションシステムである、相互作用系であるということを知れば、きれいだ、汚いということは生物の量だけじゃなくて、中に含まれている濁りの色が粘土であったら、これは最高なわけです。洪水で流れてくる水というのは、きれいな水なんですね、生物学的には。クレーというのは吸着剤なんです。悪いものを全部吸着して、溶けないようにしてしまう作用がある。わざわざ浄水場というのは、クレーを使って、あるいは沸石というのを使ってやるわけです。それは学習につながるわけです。

それで、洪水の水は汚いとか、生水は嫌だとか、酸性雨だとか、そう言ってはいけないんで、生水は全部、雨水なんですよね。途中の空気の汚いものを溶かしてくるから、酸性雨であって、雨水は決して悪い水ではないわけです。だから、一瞬は酸性雨だが、地上に流れると、すぐにコンクリートで中和されちゃうわけです。僕も東京の千代田区の中学校の校庭でやりましたけれども、落ちてきた途端に中和されます。

そういうことを生活体験の中から、もっともっと地元の足もとで掘り出していくと、水一つが、大げさな実験、今日は大げさというよりも、非常に楽しかったのですが、工夫次第では、ビーカー1つでもいいし、このごろ、phメーターも随分立派なのがあって、昔みたいにリトマス紙で、こんなことをしなくても出てきますね。

ただし、温度をはかるときの温度計はデジタルというのは、あまりよくないですね。ちょっとノスタルジックですけれども、温度をはかるというのは1つの技術であり、真理を追求するときに非常に大切です。教科書にちょっと書いてありますね。光ではかるとか、絵が描いたあったりします。それを大学に先生たちが実習に行きますと、おーおーと見ていますね。見ただけじゃだめ。だから、温度って、どうやってはかるかということを、電子化されると、湯の中に一瞬、0.何秒入ると温度がはかれると。そういう時代と、今、ここで考えられている総合の学習なんかで使う温度のはかり方とは基本的に違うわけです。

 

 

 

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