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だけれども、多分、地域の場合には、それの特性があると思うんです。さっきの早川の例でもそうですけれども。ある川ではこう、ある川ではこうだという、その地域特性について調べるときに、一般の教科書をあまり参考にしないこと。つまり、それは抽象化され、美化された原理が書いてある。やっぱり、そこは自分で調べてみる。行ってみるということが大切で、いかに原理と違うか。

例えば消波ブロックというがありますね。言ってはいけない言葉ですけれども、テトラポットという言葉があります。これは使ってはいけないんですね。これは商品名ですので。ということも子供も知らないことなんですね。だから、味の素と言ってはいけないと似ているんですね。だから、そういうことで海岸に言って、消波ブロックが消波をしているのはいいんですけれども、消波ブロックがどこかに行っちゃって、ばらばらになって壊れているのを見たり、消波ブロックのところで海岸が変形したのを見ると、一体これは何、どういう役割を果たしているのか。つまり消波というのは、波を消すことはそうなんですけれども、波を消したために砂浜がなくなっちゃうとか、砂利がどこかに行っちゃうとか、そういう次の結果まで含めたことが総合の学習であるわけですね。その視点であるわけです。消波ブロックそのものについては、抵抗とか、安定性とか、構造とか、そういうことで出てくると思うんですけれども、そういう発想で、1つのことを見ると、いろいろなことが見えてくると。その視点の広がり。しかも、それが深くなくてもいいから、理解しておくという、因果関係の素材をキャッチするという目が先生たちにあると、すごくいいと思うんです。

また、ちょっと手を挙げてください。今日は水のこと、海のこと、川のことをテーマに挙げていますけれども、実際にカリキュラムとしてはやらなくても、そのつもりで川を見、湖に行き、海を眺めたという、いささかの経験でも結構ですから、現場に立たれた方は?

僕の質問が悪いから、どこまでかという程度問題が出てくるかと思いますけれども、ぜひ現場に立って、何かの説明が書いてあれば、それを見て、ほんとうかなと思ってください。ほんとうだなと思わずに、ほんとうかなと思ってください。つまり、ものには二面性があるとおっしゃいましたけれども、これは寺島さんのお話の中にも、ダムというのはいいものだという前提で仕事が進んできて、それが生態系を壊してしまったということがあります。

 

 

 

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