その次に地球環境科学というと、いっぱい講座ができて、学科ができるようになったのが、この5年ぐらいの間ですね。
だから、これは世の中の言葉のうろうろしているやり方が、マスコミが悪いのか、だれが悪いのかというよりは、社会のとらえ方がですね。社会要請から言えば、例えば原子力による核のバランスが壊れて、最高の問題は地球の危機だとある人が言い始めて、世界の政治がそう動いて、サミットが行われて、京都議定書がごちゃごちゃになってと。そういうことが大きく扱われて過ぎている。だから、生活文化の中に、一番基礎的な生活文化で、さっきのスポンジのような話以外に、すぐに汚染だ、大変だと。その地域の汚染が大変だというようになっていくと、いわば昔の公害問題と同じで、悪いやつだと。どうしたらいいのか。補償だと。そのシナリオしかないんですね。地球が見えてこない。例えば子供たちには、それも社会事情として科目の中に必要です。ですけれども、それは地域の環境というものに対する理解の一局面であるということを持っていなければ、総合の学習には、僕の意見としては不十分だろうと思います。つまり総合の学習というのは理科だけじゃなくて、社会的な動きも全部、そうですからね。例えば人口問題とか。
さっきの水のことで、個人的なことから離れれば、ある地域で地図を持ってきて、僕はちょっと小田原に関係しているんですが、小田原でやってみたんですけれども、小田原の西に箱根があって、北に丹沢があって、相模湖を控えている。行政区画としては小さなところです。そこの水の活用は何かというと、今の早川と宿毛川と、それから北から丹沢から流れてくる。そういうものを利用しているわけですけれども、その地域の水の収支というものと、生活用水の統計的資料と、皆さんが使っている人口でそれを割ったときの消費量と、どれだけの差があって、企業がどれだけ、例えばフジフィルムがあって、ビール会社があって、化粧品会社があったと。それがどう使っているというのを、実際に白書のものよりは自治体が持っている資料、あるいは皆さんのご家庭の周辺にある資料から、それを取って、総合の学習につなげていって、それで、これだけのきれいな水が来て、汚れをあるところで抑えて流して、海へと。そうすると、それぞれの環境について思いをめぐらすことができるわけですね。定量的には、統計資料だけになるかもしれませんけれども。その中で一部には、例えばBODをはかるとか、そういう実験もできます。