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だけれども、学校で習う数学というのは、あまりクリエーティブという感じじゃないですよね。だから、やや、学校って何なんだ?と僕はちょっと違和感を感じることがあります。

【濱田氏】 非常に大きなところまで広がりましたんですけれども、数学は僕は大嫌いで、僕も数理系の人間のはずなんですけれども、ほんとうに嫌なんですが、ただ、微分とか、そういう話をするときでも、ある先生が、数式なんか読むなと。文章で読めよと。だから、面積とか、あるいは微分というのは、増分の、あるところで角度とか、そういうことで読めばいいんだよと言ってくださったけれども、複雑になってくると読んでられないですね。論理学というか、記号論理学的になってくると、もう頭の中がこんがらがって、括弧が逆になったら、何だったけたなと思っちゃうんですが。

話を飛ばしてすみませんけれども、実は、さっき西田先生が植物に関連して土の話をしてくださって、乾燥した土の実験をなさった。これを皆さん、持ち帰られて、もし応用するとしたら、どういうテーマでなさるかというのを、今、手を挙げて伺ってみたいんですけれども。あの話を聞いて、こういうふうに使いたいと思う人はどなたか、恐れずに手を挙げて。例えばスポンジなんていっぱいありますからね。台所にだってあるわけだから、生活科学そのものですよ。で、2つ並べて、子供相手に…自分のお子さんでもいいや。そこから何を説明しようとなさるでしょう。

【会場参加者】 たくさんものを知っていると、それだけ覚えられますよという説明をしたいと思います。

【濱田氏】 なるほど。そうすると、これはまた発想が既に複雑系型の発想になっていますが、僕は、ちょっと時間がないので先取りして恐縮ですが、あれで表面張力のことを話そうと思うんですね。

例えば何かきっかけづくりのことで、導入しておくと、後がうまくいくという話につなげようと思っている。そういう方もいらっしゃると思うんですが、一つ、地球環境に結びつけることもできるわけです。この間、11号で随分雨が降りました。関東地方は幸いに降らなかったですけれども、あのとき、箱根は700ミリ降ったんですよね。すごい勢い。で、昨日、箱根の現地に行って、「大変だったですね。早川がやっぱり荒れたでしょう」「いや、水の量は変わりませんでした」と。

 

 

 

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