以後、大体年間300m〜400mの割合で侵食個所が移動して来たんですが、砂丘がどんどん削られてしまって、保安林まで食い込むほどの有様で、砂丘だった場所には高さ2〜3mの崖ができてしまったんです。
1964年(昭和39年)12月、飯岡町三川で突然起こった海岸侵食。一夜のうちに砂浜が大きく削り取られ、浜に揚げられた漁船を必死に守る地元の人々。
浜には3m近い浜崖ができており、波によって膨大な量の砂が削り取られた様子がわかる。遠方には砂丘に置かれていたはずの漁船が、突然できた崖によって傾いている。
現在の野手海岸では同様の浜崖が見られる。このように九十九里北部では、依然として侵食が進行してることを示している。
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