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【質問】 どの辺にいる貝ですか?

 

【清野】 砂浜が多いですが、砂質干潟にもいますし、本州以南のどこにでもいる貝です。これは食べられますが、それほど食用にしてないですね。

 

【平本】 ツメタガイとしては食べませんが、サザエか何かに化けて食べているかもしれません。刻んだりされていれば、わからないでしょう。

 

【質問】 味が悪いというわけではないんですね?

 

【平本】 そのようです。

 

【清野】 だから、日本人ってまだ食べられるものを食べてないのもあるんですね。悪食なんだかよくわかりませんが。

 

【平本】 南日本のほうが色々な物を食べていますね。北へ行くほど、上品といえば上品で、食べ慣れていないものは食べないのです。この間、私は地元の新聞に、こういう磯の生物のゲテモノ食いシリーズというのを書いたら、非常に受けました。千葉県内でも、この場所では食べるが、あそこでは食べないというものがありますね。例えば、アメフラシなんかは食べるところがあります。それをNHKの『昼どき日本列島』で取り上げたりしました。出演した人が少しやり過ぎて、アワビよりおいしいとか何か言っていましたが、果たしてどうでしょうかね。

 

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波打ち際に打ち上げられたヒメバカガイ

 

ヒメバカガイ

二枚貝綱 マルスダレガイ目 バカガイ科

東北から九州・東シナ海の潮間帯下部から20m付近までの砂底に生息する。

 

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干潟だけでなく、遠浅の砂浜も海水浄化の役割を担っている。

 

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アメフラシ

軟体動物・腹足綱 後鰓亜綱 アメフラシ科

海藻を主食とする巻貝の仲間で、貝殻は体内にある。磯で見ることができるが、触ると紫色の汁を出す。見た目はグロテスクだが地域によっては食用とする所もある。

 

 

 

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