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二〇〇〇年 夏― 思い出は財産

 

おおむた少年の翼団長

(社)大牟田青年会議所理事長 池田恭浩

 

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5月14日の親子説明会から8月2日本研修終了まで、普段体験できない事がたくさんあったと思います。

小学4年生から中学3年生までの、縦割りの組・班構成のなか、友達、そしてスタッフとの初めての出会い…。

韓国語や大蛇山の歴史を学び、囃子の練習をした日々…。

組毎にみんなで作り上げた組旗。そして、みんなで練習し、ウジォ(友情)フェスティバルで組のみんなが一つになり、すばらしい出し物を披露したこと…。

韓国では言葉や食事、生活習慣等違いを感じながらも、韓国の子供達とお互いに楽しい、心に残る交流の時間を過ごし、ふるさとの誇り大蛇山を両国の友好の絆のもと、パレードしたこと…。

親元を離れ、団体生活のなかで、自分の思いどおりにならなかったこと…。

事前研修で…、組別研修で…、バスのなかで…、飛行機のなかで…、韓国で…、交流会で…、一人一人それぞれに、いろんなことを感じ、そして、心に残る思い出があったと思います。

8月2日の帰着式では、それまでの体験や思い出が、みんなの顔や行動に集約されていました。

人は、人、自然、社会等多くのかかわりのなかで生きていきます。これから生きていくうえで、自らが考え、行動していくこと、そして、大きな視野を持つことが大切になります。その基本となすものが、多くの学びであり、様々な体験だと思います。

二〇〇〇年夏、このおおむた少年の翼での思い出が、人生の財産の一つになったのであれば幸いに感じます。また、これからも多くの人との良き出会い、そして、様々な体験を通して、21世紀へ大きく翔くことを願っています。

最後に、この事業が無事に開催できたことは、天候に恵まれたこともありますが、なによりも多くの方々の支えがあり、そして、団員・スタッフ全員が協力しあいできあがったものと実感しました。

御支援御協力を頂きました保護者の方々、協議会会長栗原孝大牟田市長をはじめとする協議会の方々、韓国の関係各団体の方々、そして、少年の翼にかかわりのあったすべての方々に感謝を申し上げます。

 

 

 

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