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司会 どうぞ、続いてどうぞ。

 

F 丸紅のFです。私は全く素人なんですが、たまたま商社におりまして、ミクロの1つのケースですが、結果的には炭酸ガスの排出を抑えることになるプロジェクトになるんじゃないかと期待して今一生懸命調べているのがあるんですが、それは何かといいますと、ご承知のサハリンで石油ガスの開発をやってまして、それは日本のエネルギー政策でパイプラインでもってきて結局電力の原料になる、これは1つのパイプラインでガスを引いてくる、あるいは石油を引いてくるという計画もあるわけですが、私どもの電力プロジェクトの連中が、いやそうじゃなくてサハリンで電力を起こして、それを電力をもってくるというプロジェクトを今組み立て始めまして、ある程度のお金をかけてエフ・エスをやってみたら、実際に電力で引いてきたほうが日本の柏崎ぐらいの上げて6円ぐらい引いてこられるというそういう試算が1つできているわけです。

これはかなり時間のかかることですが、それから日本のエネルギー政策そのものにも関係してくるんで、どちらのほうがいいかという問題じゃなくて、恐らくパラレルになるかもしれないし、片方しか実現しないかもしれないんですが、企業が考えているのは、待てよパイプラインもビジネスになるし、電力で引いてきて電力を卸売りで売るというのも、あくまでもこれはビジネスで考えているわけですが、しかしよくよく考えてみると同じ発電、電力は絶対に必要なんだけど、それをサハリンで出るガスで現地で電力にしてもってくるほうがコストが安くて、なおかつ結果的には日本の環境の上でも非常にプラスになると。

そういう発想で今作業をしているということを、こういう機会にご紹介をさせていただきたかったんで、これは非常に難しいところで、決して環境のためにということじゃない、正直に申し上げて。どちらのほうがビジネスになるかという極めてビジネスライクなプロジェクトとして組み立てているわけですが、やはり結果としてそういうものが日本の炭酸ガスの排出をセーブしていくことになるとすると、日本のエネルギー政策とも関連してくるわけですが、どっちを優先したほうがいいのかという議論にもこれから近い将来つながっていくのかなあと。

 

川口 今のお話興味深くうかがわせていただいたんですが、地球環境の問題として考えればどこでやろうと同じ話だと思うんですが、ビジネスとして考えたときに今ロシアは削減目標ゼロ%なんですね、第1約束期間。

 

 

 

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