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そこで国会議員の皆さんには、アメリカのGDPは日本の倍、アメリカの人口は日本の倍、したがって、日本は4千人はいるべきであると。でも、日本民族は優秀だから、4千人といわないまでも3千人はほしいと。まだ2千人だと、こういうことを今言って、この千人があと何年で埋まるかという問題になっています。

じゃあ一方で、足りてるか足りないかという量的な面からいきますと、最初の年は主要行をやった(検査した)と。その次は地銀、第二地銀をやって、今生命保険会社もやっていると。3年目は今度は信用組合だと。信用金庫はずっとやっていまして、そんなふうなことになっていますので、ゆくゆくはこういういわば緊急的なことが終わると、都銀には1年に1回とか、外銀には3年に1回とか、証券会社はとりあえず今年は1.5年に1回行けるようにという要求を出しているという状況で、我々としては定期的にお邪魔をすると。それを考えておりますので、そういうことからいたしますと、量的に全く足りません。したがって、今申し上げましたようなあと千人なり何なりほしいということに結果的にはなるわけです。

今度は質的にどうかというと、非常にありがたいことに思いきり力を振るって働けというと、みんな働いてくれるものなんですね。で、かなり同じ検査官なのにこうも違うのかと、しかもこれチームワークですからチーム全体のモラールが上がらないといけないということで、同じ人たちなんですがすごい効果が上がっています。

それが1点ですが、もう1つ考えていたのは、ややお耳に障るかどうか、山一とか北拓とかやめた人というか、そういう人たちが労働市場に今いらっしゃるわけですね。それで私が考えたのは、非常勤職員の採用をしろと。非常勤職員のなかで優秀な人がいたら常勤職員にしろ、ということをやりまして、人事院とも掛け合って、本当は何というんでしょうか公務員のアルバイトですから、俸給表の別でいくと、そういう悪い等級になっちゃうんですが、それでも今度はパブリック・セクターで働いてみたいというお気持ちの方も大勢いらっしゃって、そういう方々が入ってくれて、できることなら常勤化して我々と一緒にやってもらおうと思って、非常勤で延べ70〜80人これまで雇っていると思います。

 

 

 

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