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「政策シリーズ」第20号「金融監督政策の方向性について」

 事業名 基盤整備
 団体名 東京財団政策研究所 注目度注目度5


だから、みんなが反対するにもかかわらず、なんで日銀が金利を上げるかというと、キャピタルロス、銀行、特に地銀ですよね。地銀のキャピタルロスを起こさないために、早め早めに金利を上げていかなければいけない。そういうことでやっているんだと思うんですが、そうするとそうやっていると永久に景気はよくならないんじゃないかと思うんですね。だからそれがいいのかどうか。

そして、浜中さんが最初の1ページのところで、地価の下落が続くことが銀行を傷めるということをおっしゃっていましたが、地価だけでなくフローの物価もあるわけですよね。だから、フローの物価も上がらない。フローの物価が上がらないことによって、地価も名目で落ちている。

確かに、国債のロスだけ考えていれば、日銀の行動は正しいんですが、それ以外のいろんな資産のロスを考えた場合に、日銀の行動というのは、そういう金利政策をやっていって、いい金利上昇が起きないということは非常に問題があると思うんですがいかがでしょうか。

 

浜中 いや、これはあまりにも難しいんで、みなさんで議論してもらったほうがいいぐらいの話ですけど…。

 

司会 ちょっとすみません。その日銀の行動と国債のロスのところ、もう1回よく説明してくれますか。

 

C つまり地方銀行、特に地銀ですね。特に地銀が国債をいっぱい持っているわけです。そうしますと、金利が上がったときには当然キャピタルロスが生じて、銀行が損をしてしまうわけです。だから、そういう状況が起きないようにするにはどうすればいいかというと、金利を上げないことですね。

ところが金利を上げないで、ずーっとゼロ金利でやっていますと、あるとき急に上がるわけがない。それは浜中さんがおっしゃったユーロが下がって、最後は無理に金利を下げて始末をつけざるを得ないんじゃないかということをおっしゃいましたが、同じことが起きると思うんですね。

つまり、日本のバブルのときとか、70年代の大インフレのときを考えても、後手後手に回っていって、最後にやたらに金利を上げるということをやっているわけですね。だからそういうことをすると一挙に金利が上がって、キャピタルロスが非常に大きいものになる。だけど早め早めに金利を上げていれば、そういうキャピタルロスがもちろん起きるんですけれども、わずかですむわけですね。わずかですむことによって銀行の経営が安定するわけです。そういうメカニズムです。

 

 

 

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