D Cさんがおっしゃるのはそのとおりだけれども、結局、日本の政治家に言えるのは、非常にマスコミに弱いということなんです。マスコミがそういうことをしっかり書いていけば、特定の政党を除いて非常にマスコミに左右されるところがありますが、やはりマスコミがこの問題をきちんと監視していくということが私は大事だと思います。
司会 大変うまくまとめていただきました(笑)。基本的には本当にこの世の中に健全なチェック・アンド・バランスのシステムをつくるということで、そのためにやはりまだやらなければいけないことはたくさんあります。だから、水野先生がやらなければいけないことはたくさんあるということが一つの要件です。
水野 しかし、僕はアウトサイダーですからね。
C ただ、アウトサイダーじゃ許されないですよね。外野席でもかなりせり出しているようなところにいますからね。
水野 それはそうなんですね。
C ネット裏ですかね。
水野 ネット裏ぐらいです。それと、各省庁にやろうという人がいて、私に「実はこうなってるんだよ」という話をしてくれる人ができましたからね。だから、どこで何が起こりかけているかとか、そういうことはある程度わかりますけどね。
ですから、おっしゃるとおり、厚生省の問題は重大問題ですよ。厚生省ぐらいいい加減な役所はない(笑)。それは岡光の事件を見ればわかるでしょう。あんなこと岡光1人じゃないですよ、全国で今盛んに行われていますよ。福祉施設というのは、形で1割ぐらい見せ金さえつくれば、すぐ特養老人ホームができちゃって、そこであと健康保険でうまくやって、お年寄りをたくさん抱えれば食っていける。今や成長産業ですよ。これはすごいですよ。全部国家で面倒見るような仕組みになっていて、福祉だっていうといいことだ、消費税を福祉税にしようっていうんでしょう。ごまかしですよ。何のあれでもない。政治家もそういう程度の発想しかないわけですよね。
司会 本当にきょうは大変貴重なお話をありがとうございました。(拍手)
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