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水野 官房長官以下15人。

 

司会 15名でしょう。私はもっと多いのかと実は思っていました。それは、官房副長官が3名。

 

D 官房副長官が3人今いますね、お2人が政治家で、衆参1人。それから1人が事務の官僚の上がり、石原さんの後継者みたいな人。それから、今内政室長だとか、外政室長とか安保室長にになっていますね。こういうのが今度は、さっきおっしゃったように副長官補という名前ができて3人、忙しいときに縦横に仕えるようにということで。

 

水野 それも3人じゃだめだって言ってるのにね、わかってるんですよ。Eさんに悪いけどね、大蔵省なんです。要するに、3人っていうことは、内政はどうしても大蔵省じゃなきゃだめですよ、金目の話ですからね。いきなり慰安婦の話が飛び込んでくると、それじゃ幾らまでなら出せるとか出せないとか。これは大蔵省に行かなきゃだめなんです。それから、外政というのは結局外務省ですよね。すると、安保は防衛庁ですよね。これはこだわらないと言っていますが、だめなんですよ。

だから私は、内政担当の副長官補というのを3人ぐらい置いて、1人は絶対金目の話で大蔵省から取らなきゃだめです。今1人にしたということは、実は内閣官房は今までと同じように大蔵省の主計局で握っていこうという考え以外にないんですよね。それはポリティカル・アポインティーはそうなのだが、役所出身の古い人を持ってきたっていいわけですからね。

本当は大蔵省だって、Eさんなんかがあれでしょうけど、例えば国際金融なんかをやっている人と、主計局は全く違いますからね。僕は榊原さんとは仲がいいし、外為法の改正をやろうやといって一緒にやった仲ですが、やはり本質的に違いますよ。そういう人たちがやはり内閣府に入ってこなければだめです。彼は乱暴だといって毀誉褒貶がありますが、やはり彼みたいなのが内閣官房に来て、国際的な金融戦略を見ながらやっていかないと。主計局の人が銀行局の尻をぬぐっているようなことをやったんじゃとてもだめですよ、国をつぶしますよと思うんですがね。乱暴なことを言ってすみません。

 

D いえ、とんでもないです。全く同感です(笑)。

 

C 先ほどAさんが総合調整機能というのをどうするのかという、各省庁でやったら部分的最適配分だと、まさにここだと思うんですが、そういう意味で、総合的な企画力みたいなところで、内閣の力を強めて、総理のイニシアティブというか、その精神は若干感じられるんだけれども、この中で具体的にやっていくというのは見ているとかなり難しいですよね。

 

 

 

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