3. 質疑応答
司会 大変貴重なお話をいただきありがとうございました。一度水野さんと石原さんが直接話しているところをぜひ拝見したいなという気持ちになっておりますが(笑)、きょうは御承知の方がいらっしゃいますから、どうぞ御意見を。Aさん、どうぞ。
A 私もいろいろなことをやってきたものですから、またいろいろな省がいろいろなことをすると思いますので、ぜひ後の監視実施が大事だと思います。
私が思っておりますのは、今度国会活性化法ができて、それから、国会での政策形成というのがきちんとできる。それで行政改革も副大臣、政務官というのが入って。したがって、大事なのは、これから政策形成について政治と行政との間のある関係をきちんとするというか、政策形成はきちんと政治の場で大きくやる、それから行政はそれを適切に進行する、行政は提言はするが政治が決めるという、そこのところをうまく政治と行政の間でいい慣行をつくるというのはこれから一番大事だろうなという感じが一つあります。
もう一つは、さっきもちょっとお触れになられましたが、やはり各省庁というのは部分最適しか考えないんですね。全体のことを考えると言いますが、どうしても部分最適。ですから、全体最適をどうするかということが内閣府、内閣の機能なんです。
例えば、今度アメリカでゲリーハートなんかを中心に21世紀の展望みたいな作業をきちんとやっていますが、ああいうことが日本のどこかできちんとできないと。
水野 内閣府にできる経済研究所がやるべきと思いますが、そういう能力のある人々を集めることが今後の課題です。ただこの研究所は、今の企画庁の人々でほとんどを埋めるわけですからね。
A そうですね。それから、もう経済だけでもないんだと思うんですね。外交とか安全保障とか。そこの戦略をきちんとできないかどうかですね。
水野 総合研究所に目的をきちんと書くことですね。
A 3番目は、私は一番関心があるのは、郵貯のところなんですが、やはり金融のメカニズムが非常にひずんでいる日本のことを考えると、そこのところをこれからどういうふうにするか。
大変せんえつながら、その三つぐらいの感想を持ちます。
水野 よく勉強させていただきます。