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司会 第18回の政策セミナーを始めさせていただきます。

きょうは、御承知の水野清先生に来ていただきましてお話をいただくのでありますが、お手元にあるバインダーの中に幾つか資料がありますので、それを先に御確認いただきたいと思います。

右側の方には、きょうお使いになるレジュメが入っておりまして、左側の方には、東京財団の幾つかの案内が入っております。東京財団で出しています「インテレクチャルキャビネット」という政策論争を喚起するためのニューズレターというのがありますが、その中に、ちょっとつるつるした紙で「政策ビジョン21」という1枚の紙も入っております。これは日経CNBC等々で、実は東京財団が制作、提供する形で政策をきちんと議論する番組を始めようということで、この10月から始めました。私は一応進行役みたいなことをやらせていただいているんですが、土曜日の朝10時から10時半まで非常にまじめな政策論争の番組をやっていまして、第1回目は大阪大学の跡田さんに企業税制改革の話をやっていただきました。第2回目は京都大学の吉田和男さんに銀行再生の話、北岡伸一さん、それで、11月13日にはきょうここにお見えのD先生にも行革等々についての話をしていただくことになっております。ここに御出席の皆さんの何人かの方にまたぜひ御出演をいただきたいと思っていますので、ぜひ御協力方お願い申し上げます。

さて、お待たせいたしました。きょうは水野先生に、中央省庁の再編、行革の話を思う存分していただいて、いろいろなことを御存じのメンバーですので、議論をさせていただきたいと思います。テーマは「霞が関『1府12省体制』は行革会議の決定通り進んでいるのか?」というタイトルでありますが、最近の情勢も踏まえまして、水野先生から幅広く問題提起をしていただくことをお願いしております。

まず最初は、40分か45分ぐらい水野先生に話していただいて、その後議論をさせていただきます。水野先生、よろしくお願いいたします。

 

2. 講師報告

 

水野 東京財団とのかかわり合いを簡単に申し上げますと、私は去年橋本内閣が下野して、そのときに補佐官をやめました。実は行革会議の最中、私の部屋に各省が説明に来た膨大な資料がございました。それは、必ずしも行革会議のテーブルに乗らない資料、げすな言葉で言えば、各省ここだけは勘弁してくれとか、次官、官房長がひざを詰めでお話を聞いたりなんかした資料が入っております。

 

 

 

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