2つ質問があります。まず、日本は関与政策については即乗りたくない、相談してもいいのではないかというふうに思っているという点についてであります。ただ、かたやバスに乗り遅れたくはないとも思っているということであります。
確かに、長期的な観点からいうと、北が望んでいる経済的な理想像を提供し得るのは日本だということです。ですから、日本は経済力をてこにして北朝鮮、アメリカ、韓国に対してもう少し関与の政策についてはスローダウンしたらいいのではないかというふうに言うことはできると思います。
ただ、それをあまりにもスローダウンさせてしまうと、結局3極の輪がだんだんと損なわれてしまう、バス自体も横転してしまうかもしれないと思います。しかし、もし日本が関与政策にあまりにもちゅうちょして乗ってこないということになると、せっかくできた3極間のメカニズムというのは今後どういうふうになってしまうとお考えでしょうか。
それから、第2の質問は、日本は理性に基づいて合理的に北朝鮮政策をとっていかなくてはいけないのだというのは、もちろん先生の常識あるご見解だと思いますが、実際にはどういうことを日本はすればよいとお考えでしょうか。
というのは、日本の政策の裏づけになっている考え方というのは韓国とアメリカとは違うわけです。もちろん、アメリカと韓国の目指す目標に日本も合意できるかもしれませんが、かたや国内問題がありますので、日本政府はどうしても前向きにはっきりとした態度をとることが難しいという状況があります。
韓国は既に国内でも関与反対派がいたわけですが、何とかなだめて政治的にも勇気を起こすことによって北朝鮮接近を図ることができたわけです。この教訓から何か日本が学んで、もう少し積極的に北朝鮮に対しても政策上出るということができるとすれば、何でしょうか。
キル 私も本件については悩んでいます。もし日本がバスに飛び乗って建設的なイメージを提示したいというのであれば、もちろん日本というのは十分にものをお持ちで、投資というてこがあるわけですから、いろんな形で飛び乗ることは容易だということです。
しかしながら、ゲームはそれではあまりにも単純過ぎるということです。現実はもっと複雑だということです。なにしろ北朝鮮というのはこの50年間ずっとトラブル続けていた相手でありますので、とても複雑であって一筋縄ではいかない。