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Issues Series/論点シリーズ vol.30 「朝鮮半島の将来に日本が貢献できること」

 事業名 基盤整備
 団体名 東京財団政策研究所 注目度注目度5


3. 質疑応答

 

司会 それでは、ご質問のある方はお手をお挙げになって、ご所属とお名前をおっしゃっていただければと思います。

 

A 日本国際問題研究所の客員研究員のAと申します。以前は中国国際信託投資の大手会社の国際問題研究所のアジア担当でした。

私の質問は非常に簡単です。先生は日・米・朝の3国間における日本の政策について話されましたが、その話の基礎として、今の北朝鮮の変化をどのように判断していますか。戦略的な変革ですか。それとも一時的な変革ですか。もしも戦略的な変化だったら、これからどういうふうに日本は対応しますか。もしも一時的な変化だったら、これからどういうふうに変化していきますかということです。

 

キル 皆さんもそれを知りたいというふうに思っていると思います。戦略上の変化なのか、一時的な変化に過ぎないのか。私としては、全く戦略的な変化とはとらえておりません。

文芸春秋12月号に、金正日が党員に対してどういう指示を出したかということで非常にいい記事が載っていました。どこがソースになったのかわかりませんが、内容はかなり信頼のおけるものと思っております。

それを読んでみましても、北朝鮮の金正日の指示の出し方というのは従前と全く変わっていません。イデオロギーも変わっていない。対韓政策も変わっていない。かつアメリカですとか、ほかの国に対しての対応策も、北朝鮮としては全然変えていないということです。だからこそ、冒頭で申し上げましたように、今行なっているのは金正日のハイリスク、ハイステークの壮大な実験なのだということです。

実験ですからどちらにも転び得る。失敗するかもしれないし成功するかもしれない。失敗であれ成功であれ、いくばくかでも北朝鮮側の行動及び態度に変化が見られると、それはどういう副作用をもたらすのか、どういうふうに域内に対して影響を出すのかということを、金正日氏も十分踏まえるべきであるというふうに思っております。

ですから、慎重にいかなくてはいけない。いわば2歩進んで1歩下がっていくといったような感じであります。戦略的に変化があったのだというふうには思っておりません。また、北朝鮮の今後の出方というのは多分に韓国、日本、アメリカ、また西側の出方にもよるということです。我々の対応の仕方によって、最終的に北朝鮮の指導者層の動き方も決まってくるということです。

 

 

 

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