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世界都市東京フォーラム「技術からの考案」会議録

 事業名 基盤整備
 団体名 東京財団政策研究所 注目度注目度5


暇な老人は病院で遊んでいます。病院で遊んでいるという表現は変だけれども、病院が老人にいいような環境で、暖かくて、親切にしてくれ、若い看護婦にも会えるとか、相手にしてくれない老人が、あそこへ行けば、同病相哀れむ人達と雑談できるというので、病院に来なくてもいい老人がたくさん病院に集まる。病院に老人が集まらないためにはどうしたらいいか考えていただきたい。

そのためには、ホームドクターをどんどん増やすべきです。30年前までは往診してくれる先生が近所に必ずおり、それが気楽に往診をしてくれた。今でも多分、お金をたくさん出して、日ごろつけ届けをしておけば、してくれるかもしれないけど、ホームドクターが東京地区に少なくなっているのではないか。

安心感のある都市というのは、安心だけではありませんで、幸福感がなければならない。韓国語に「安寧」という言葉がありますが、「安寧」という言葉に私は一時期ほれまして、安寧工学というのを20年前提唱したけれども、ちっともはやりませんでした。しかし安全都市宣言ではなくて「安寧都市宣言」という方がよいのではないかと思っています。災害情報の整備というのは、私の専門に近い話です。

 

人と自然の調和

 

環境問題というのは、人と自然と調和をするのが一番いいだろうと思っています。木造住宅というのは、昔、自然環境に非常に即していたものと思っていました。木と紙というのはいつか自然にかえってゆくものだと思っていたのです。ところが、よく調べると、コンクリートの破壊したものは8割リサイクルできていたのですが、木造住宅の壁の土と木は、一番始末に困るという話を聞きました。木材のリサイクル率は4割に過ぎない。だから、木造住宅は廃材処理が一番問題で、不法投棄の1位は木くずだそうです。

コンクリートよりは、木材のほうがけしからんというので、私は今まで思い違いをしていました。木造建築のほうが、人と調和がとれると思っておって、人に優しい木造住宅は循環型社会にふさわしいものだと私は思っていました。コンクリートはリサイクルができて、木はリサイクルができないという話ですので、菊竹さんからお話を聞きたいと思います。廃棄物の特性と、それに適性する技術というのはこれからの問題であろうかと思います。破壊してしまって新しいものをつくれば、生活は便利になりますが、この破壊して便利になるなり方と、そのために環境が破壊されるリスクとの調和をどこで守るのかが問題です。

それから、私は古い家が200m2以上あったんですけれども、2人で住むにはちょっと不便だからというので、2LDKのマンションに住み替えました。ところがこの新しいマンションはホルムアルデヒドが出まして、それでホルムアルデヒドの測定を4回ぐらいやったんですけれども、その都度、データが違って困りました。未規制の化学物質、いわゆる環境ホルモンの問題はぜひこれから検討をしていただきたいと思います。

年寄りには放射能とか、PCBとかは少しぐらい入っても、もう子供ができないですからかまわない。老人は、あと10年も生きていればいい。危険な放射能を浴びる可能性のある原子力発電所の周りには老人ホームをつくればよい。そこへやってくる若い人は、長い時間いてはいけない。そういう老人ホームをつくるべきだと20年前に提唱したんですが、ちっともできない。そうして、その地域を全部国家が買い上げて、巨大なエネルギーの原子力発電所をつくることにしたらよいと思っている。

原子力発電所というのは、補償問題でコストがかかるわけですから、補償にかかるお金でそこに老人のユートピアをつくることができます。

化学物質にはエネルギー危険性、有害危険性、環境汚染など潜在危険をもったものもあり、その取り扱いを誤ると潜在危険が顕在化し、爆発、火災、健康被害や環境汚染等の問題を引き起こすことがあります。医療廃棄物についても安全確保を考える必要がある。危険物の分析技術がだんだん進歩して、超微量の汚染物質がわかるようになったようです。

 

 

 

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