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世界都市東京フォーラム「技術からの考案」会議録

 事業名 基盤整備
 団体名 東京財団政策研究所 注目度注目度5


佐貫 僕は、札幌もよいけれども、旭川とか苫小牧に思い切って作れないか。冬はきついかもしれないが、旭川、苫小牧なら大丈夫。

 

国内運輪の規制問題

 

平山 最近、船で送るより航空貨物のほうが安いということがあるんです。特に、最終便を契約しておくと安くなる。国際空港での貨物便を利用して製品を送り出したり、受けたり。昔の横浜の港の税金の問題とはちょっと違ったムードがあって、空港の工場生産した製品のやりとりの問題。昔は港があるがために工業が栄えたというのがあります。それから、停車場の前に商店街ができ、都市構造ができた。今、空港近辺の話が、工場生産のものの輸送に、空港をいかに利用するか。ところが国際的に規制があるんです。

国際線はどこの国で乗り入れてもいいんですが、日本の航空会社はアメリカの国内便で貨物を送れないんです。アメリカの貨物は高く、それに比べ国際線は距離に比例して安い。それを少し経済的に調べてほしい。

国内線も、運輸省は貨物船をものすごく規制している。その規制をどうやって解くのがいいか。規制をさせてうまくコントロールしたほうがいいのか。日本の貨物輸送を助長するように、運輸省が何とか政策をとるのがいいのか。

今、高速道路を使ってクロネコ(大和運輸)がうまく輸送している。JR、日通よりうまくやっている。それと同じように、空港の貨物輸送を運輸省が規制しているのは、よくないだろうと思う。それを、規制ではなくて、助長するようにやるのが、地方都市の復興の1つの問題ではないかという気がする。

 

佐貫 いろいろ調べてみますと、今まではキログラム当たり1万2,000円でなければだめだとか何とか言っていたのが、だんだん輸送商品の単価が下がってきて、我が先祖の地の銘品・水戸納豆が売れていた時代と今はがらっと変わりました。秋田空港の開港で、秋田納豆が空港から朝、飛行機に積まれてくるんです。秋田納豆は、お酒をつくる酵母の技術で作られている。それがスーパーマーケットに卸されている。水戸からトラックで運ぶより、はるかに競争力があるのです。結局水戸納豆はわらに包んでいるものしか売れなくなった。完全に飛行機でやられてしまったわけです。

 

平山 世の中、冷凍車が走るより、飛行機に積む。飛行場の近くに市場ができる。築地は遠すぎると思うんです。空港から、築地の近くにどかっと荷が着き、先ほど言った高速道路が入ると、世の中、変わるんです。

 

佐貫 第2・第3湾岸と空港をつなぐ。

 

菊竹 空港については、未来の空港問題の委員でいろいろやったことがあるんです。運輸省から委託を受けて、各地へ調べに行ってそれを収めたビデオをつくりました。

そのときの、関西空港での提案は、関西空港の3分の1をフローティングでつくる。そうすると、フローティングの中に空洞の空間ができる。そこに、海外からの部品を全部持ってきて、税関を通らない前にそこでアッセンブリをやるわけです。それを海外にまた売るわけです。これをやると、2年で空港の建設費が全部回収できるというんです。

 

佐貫 可能性はある。

 

平山 そのときに重要な問題指摘がありました。空港へ行く回線がダウンしてしまうと、関西空港の海洋都市はルートが1つしかないから、大変なパニックになる。空港へ行くルートは必ず2つ以上なければいけないという指摘です。

かつ、空港のセンターのコンピューターをコントロールする、中央のコントロールの交換機は1つではいけないんではないか。1つに二重化しているからいいと言うけれども、それはまずい。そこが火事になったら、いかに二重化してあっても、火で絶対だめになる。昔のお城は、大手門がだめなら、ほかに門があるというふうに、ほかの門からも出られるようにつくる。これは、熊本空港で昔1回やり、次に千歳空港であって、千歳に行ったら、20年前に二重化したとのこと。二重化していても、電話の交換機が同じところに置いてあるから、そこがだめになったら全然役に立たなくなる。

 

 

 

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