日本財団 図書館


これはアメリカにもあまりない手法でして、これによると大体1週間に15分ぐらいまでのものをつくっていくことが可能です。日本のテレビをつくっていく上で今一番マッチングしている方法ではないかと思います。

最後に、アニメではありませんが、僕の友達の会社がやってますサッポロビールのCMをご覧ください。メーキングももらってきました。これは実写のCG映像ということで見ていただければと思います。

 

(ビデオ上映中)

 

昨年度CM大賞を取った作品なので、もちろんご覧になった方は多いと思います。

ちょっとビデオの中身が違うようですね。では、時間があったら後でこの説明はしましょう。

それでは、一番最後に、デジタルコンテンツを作っていく上で、アメリカと日本では実は環境が大きく違うというお話をしたいと思います。

ちょっとパソコンの方の映像を出してください。日本ではデジタル化していく上で問題が3つあります。製作環境、それから著作権、そしてブロードバンド。この3つの問題が解決しない限り、日本のデジタル映像というのはなかなか前に進まないと思います。

なにしろ法律体系が違います。テレビ作品についていえば、アメリカではお金を出した人、つくった人がすべての著作権を得ると定められていますが、日本ではどちらかというと放送局に有利にできています。映画に関してはアメリカ型の法律が適用されるので、アメリカと同じ形になります。では、その間にあるブロードバンドはどうなんだというと、まだ法律がありません。これに係わろうという国会議員もいません。したがって、法律の無い状況がしばらく続くことになるでしょう。これが今大きな問題となっております。製作の環境と著作権、それとブロードバンド、この3つが複雑に絡んでいるんです。

具体的にどこが問題かといいますと、テレビ局から払われでいる制作費が少なすぎます。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION