これが1つ問題になってまして、1つのモデリングデータをもってすればすべてのシーンがつくれるというのがCGIのいいところですが、ポケモンではそれができません。
続きまして、アメリカと日本の感覚の違いをご紹介します。同じ映画の予告編なのですが、日本で上映されたものとアメリカで上映されたもの、それぞれご覧いただきたいと思います。
まず、日本のものです。
(ビデオ上映中)
続けてアメリカです。日本版とアメリカ版の大きな違いは、日本版は映像が全部でき上がる前につくるのに対し、アメリカ版は全編が完成してからつくってます。
(ビデオ上映中)
実はまだこれは完成版でありません。このあと、私から修正の指示をワーナーブラザーズに出して、直してもらったものが実際アメリカでは劇場で上映されるという形になります。
ご覧いただいたように、アメリカ版の方が格好いいですよね。どうしてもここが追いつけない。一番悔しく思っているところです。この格好よさが日本でつくった予告編ではなかなか出ないんですね。
次に、実際ポケモンのデジタル映像がどういう形でつくられていくのかをまとめたメイキングフィルムがございますので、これを紹介します。
(ビデオ上映中)
この映像は、こういった技術ばかりを集めたシーグラフというコンベンションがアメリカでございまして、そのときにOLMが出展したものです。