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それから、真ん中が「カードキャプチャーサクラ」という作品で、これはNHKさんがやっているものですが、アメリカではネルバーナという会社が売っております。3つ目が、ご存じの方が多いと思いますが、「キン肉マン」という作品で、日本では約15年ぐらい前にヒットした作品です。この作品が何と今年初めてアメリカに上陸いたしました。非常にオールドファッションのアニメーションなんですが、アメリカの方たちの興味がここまで日本に伸びていると言えると思います。

アメリカでの放送状況ですが、日本のアニメーションはおよそ40タイトル放送されております。アメリカでの放送は1週間に1回というような決まりがございません。ですので、ポケモンに至っては週10回以上放送しております。ですから、タイトルを単位として書きましたが、40タイトルはかかっているという情報を得ております。この40タイトルのうちの約11タイトルが子供向けのアニメ番組ということになります。日米共同出資の作品もどんどんふえてまいりまして、日本のアニメーションは全体として増加の傾向にあります。

この背景ですが、1つはポケモンの成功。日本のアニメーションはアメリカ人には抵抗感があると思われていたんですが、意外とそんなことはなかったということが証明されたということだと思います。ポケモンは現在アメリカで「ポケモンGS」、このGとSはゴールド&シルバーということですが、新シリーズになっておりまして、視聴率は第1位になっています。

日本のアニメーションが増加している2つ目の理由は、アメリカの放送局もマーチャンダイズからお金を得たいという台所事情があります。コマーシャルをかける以外の何らかのお金を得る方法が欲しいということです。つまり、マーチャンダイズから上がるロイヤリティーの配分が欲しいということです。日本のアニメーションは最初からおもちゃ会社と共同で製作にあたっているケースが多いので、アメリカに持っていってもそのままマーチャンダイズ展開するのが非常に簡単であるということだと思います。

 

 

 

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