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トレンドの1つとしては、価格が安くなってきて、優れた技術が自宅でも使えるようになってきたという現象です。自宅でも非常に優れた品質に触れることができるようになりました。このトレンドは今後ますます強まると思います。

それから、こちらが1秒24フレームのカメラですが、ソニーの製品です。ジョージ・ルーカスは広告の中で、映画界で一般的なカメラワークはこのカメラ1台で全てまかなえると言っています。更に、このカメラであれば映画のフィルムの質の撮影もできるといっています。実際、「スターウォーズ・エピソード2」はこのカメラで撮影して非常によい作品に仕上がったとルーカスは言っています。

それから、プロジェクター。現像ですとか投影の技術が進歩していると思っている人は非常に多いと思います。どのようによくなってきたかというと、例えばデジタルのフィルム源からプロジェクションしている場合、そのときには劣化は全く起きません。フィルムに引っ掻き傷がついたり、イメージが暗くなったりするようなことは全くありません。一番初めに映像として映写したものは、例えば500回映写をしたとしても全く劣化しないわけです。

過去のフィルムの場合、フィルムが何回も映写されればフィルムそのものがどんどん劣化していきます。ハリウッドがフィルムというものをなくして、すべてデジタルに変換する。これから数年でそれが起こると言っている人もいるし、完全にデジタル化されるのはあと何年もかかると思っている人もいるのが現状です。

大きなソニーのカメラを買える一般の人はあまりいないと思いますが、一方で、例えば数1000ドルで家庭用のデジタルカメラが買えるようになっているという非常にうれしいニュースもあります。家庭でこのビデオを使って撮影をして、コンピューターに取り入れたり、5年前に比べて非常にすぐれた映像を楽しむことも今は可能になっています。

さて、アメリカを発って日本に来る夜、アカデミー賞のノミネーションが行われました。ロサンゼルスはハリウッドのことが大好きですから、いつも目を離していません。当然大きなニュースとして扱われています。

 

 

 

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