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その他に、「ジュラシック・パーク」もエポックメーキングな作品でした。それから、「スターウォーズ」の1とか「スターウォーズ ファントム・オブ・メナス」。その他にもデジタル技術を使った映画がたくさん生まれてきています。

映画の製作だけでなく、プロダクションの管理ですとか編集、そういった作業でもコンピューターが大活躍しています。昔は映画のフィルムを切って張って編集したものですが、今ではコンピューターを使って全然切れ目のない編集ができるようになりました。現在でも多くの映画が実際にフィルムプリンツで配られています。しかし、この形も徐々に変わってきているのではないでしょうか。

ビジュアルエフェクトやアニメーションは非常に大きな分野です。つい最近ですが、アカデミー賞のノミネートが行われました。例えば「パーフェクトストーム」、「グラディエーター」、「Xメン」といったデジタルのビジュアルエフェクトを多用している映画が作品賞などにノミネートされています。映画音楽もやはりデジタル化されています。

シネマトグラフィー(=映画の撮影手法)もやはり大きな転換を迎えています。例えば、24フレームのデジタルハイデフィニションカメラが登場して以来、シネマトグラフィーは大きな変化を遂げました。

「グリンチ」という映画をご覧になった方々がいらっしゃるかと思いますが、デジタルドメイン社がこの撮影にかなり大きなかかわりを持ちました。600のエフェクトをデジタルドメイン社が担いました。5年前の標準でいうと、600なんて全く考えられなかったというぐらい大きなエフェクト数です。しかも、そんなにやっては時間がなくて映画が仕上がらないというのが5年前の常識でしたが、今はもうその常識は覆されています。

次に「フューチャー・ミュージック」という私の好きな雑誌です。コンピューター音楽を扱っていますが、やはり音楽業界でも様々な転換が行われていることが書かれています。大きなトランジションというのは、全く新しいデジタルミキシングシステムの世代が訪れたと言われています。質も大変いい質です。

 

 

 

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