これは僕が公的な立場の人間ではないので、自分が所属しているところを中心に、それを主語においた産業化といいますか、事業化というのを考えているんです。
日本式を少しアレンジしながら持ち込んで、ようは発展させていきたいという思い。あまり文化的ではない話で申しわけないですが。
牧野 いやいや、したたかなプロデューサーというのはこういうものですよね、「幹事さん」じゃないんだから。アメリカのシンジケート、マンガの配信に対して詳しい方がいらしてます。ここでパネラーとしてもお話しくださった小野耕世さん。いまのアイディアは実現できますでしょうか。
小野 すみません。ちょっと遅れてきたんで、最初のお話を伺ってなかったんです。いまお話しされたそのシンジケートの話、すごくおもしろいなと実は思ったんです。
ポケモンは向こうのコミックスでシンジケートされて、日本人が描かれているんですよね。
香山 伊藤アシュラさんという方が描いています。
小野 それはどのくらいの規模なのでしょうか。いつごろから始まったんですか。
香山 60社ぐらいに配信されているはずです。最初はそのくらいからのスタートです始まったのは去年からですから、まだ1年経っていないと思います。ワシントンポストとかUSAトゥデイとか大きいところに入っていたはずです。
小野 60紙というのはアメリカの規模でいったら少ないほうでしょうけれども、でも、出発点としては成功といっていいのではないでしょうか。