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日本でもおもちゃショーとゲームショーとキャラクターショーと全部一つにしてしまえばいいんですよ。そこで、例えばメディアファクトリーにしても、トミーにしても、どこにしても、そこでプレゼンしなさいというわけです。その場にフィルムの売買だ、権利の売買だ、あるいはシンポジウムだというのを集めてしまう。たぶん、いまそういう動きが少し出ていると思いますが、そういう場があったら、内外の関係者は1年をそこから起点に考え始めますよね。人も世界中から集まります。特にゲームを加えたらそこにハードも集まります。今週もエレクトロニクスショーでビル・ゲイツがXボックスを発表しましたが、1時間とるからミーティングに来ないかといわれたのを断わったんです。それはなぜかというと、日本が中心だからなんです。話があるんだったら来いというような感じで返事をしましたら、来週マイクロソフトの偉いのが来ることになったわけです。要は来るんですよ。日本でやってしまえばみんな来るんです。そこにアニメもおもちゃもキャラクターも、たぶんこれからはロボット、あるいはeトイズですね、ああいったものも含めて全部1カ所に集めて、そこにこういう学術的な部分、あるいは実際のメーカーごとのプレゼンテーション、あるいは実際の販売みたいなものを1週間ぶち抜きでやれば、たぶん場はできてしまいます。必ずできていきます。

それなのに日本で誰もやらないんですね。だから一番腕力がありそうな久保さんと宮本さんに、鳥鍋をつっつきながら話をしたんですけれども。

 

牧野 どうしてやらないんでしょうね。例えば、イタリアの例で言えば、中小企業のおやじさん(オーナー)が夏休みにバカンスを兼ねてヨーロッパ中の漫画家を集める。自分のポケットマネーで「国際コンクール」を始めてしまったりするんですよね。それは言葉の問題ですか。どこが問題でしょうか―ね。

 

 

 

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