このフェスティバルというのは、たぶん来年には40の国から申し込みがありまして、結構、関心をもたれる分野になっていくと思います。
韓国においてアニメーションの一番大きな変化は教育分野に現れています。持続的に優秀な人材が出てこない産業というのはたぶん将来性がないと思います。そのようなことを韓国では集中的に考えまして、マンガに限らずマンガやアニメーションを一つのジャンルとして、それが未来を引っ張っていくような大事な産業の一つとして伸びるのではないかということを、すごく注目しております。
アニメーションというのは、マンガを含めて申しますけれども、デジタル時代においては何よりも可能性をたくさん含んでるものではないかと思います。その可能性というのは、ゲームだけではなくて、ファンシー産業もあるし、キャラクターなどいろんな産業とかかわりがあって、そういうふうに広がりをもっていますので、付加価値の高い産業になっていくと思います。
このような可能性を見込んで、韓国ではいろんな大学でマンガ学科を新設したり開設したりしております。2000年11月現在、短大や4年制大学、それから大学院を含めて、アニメーションに関連する学科を開設したところは、いま現在42学科あります。それから、昨年は1カ所、マンガ高等学校が設立されました。
一方で、マンガの産業的な可能性というものは何となく理解できるものの、直接的に見える利益があまりないのに、力を入れ過ぎているのではないか、過剰投資ではないかと心配する人も少なくありません。しかし、優秀な人材をつくりだすということは、未来を考えると最も大事なことではないかと思っています。
産業とは別に、韓国では1996年、マンガ学会、コリアン・ソサイティ・オブ・カーツーン・アンド・アニメーション・インスティチュートという社団法人ですが、韓国マンガ・アニメーション学会が創立されました。