10年かかったら、その10年の間に出てきたマンガをデータ化するのに何年かかるんだ。いつまでたっても追いつかないわけです。
ですから、私のやっていることは終わりがない仕事を虚しくやっているという感がしないでもありませんが、とりあえず使命感だけでやっているという感じがいたします。今日のフォーラムとあまり関係がありませんが、自己PRで申しわけありません。
牧野 とんでもありません。そういうご努力があってこそ、京都精華大学の図書館の2万冊があるんですよ。内記さんを始めとする先人の地道な活動があったうえに立っているわけです。あとは、大学レベルでそういう個人ではどうしようもないデータベース化などを、例えばNTTの機材と人員を使ってやるとか、何かそういった動きをしなければいけない。この連続フォーラムを通じて議論される内容はもちろん大事ですが、様々な方とお話ができる。お互いにそういう情報交換、現状報告ができる。12回たったときに、是非「成果物」という形でいまおっしゃったようなことをどんどん書き込んでいきたいんですね。―個人でここまでは私がやるよとおっしゃることと、これはもっと公的にやってほしいよというようなご要望とか、そういったものを是非書き込んでいきたいなと思います。そのほかにいかがでございましょうか。
竹内 田中さんがプロデューサーでやっているプロジェクトの映像があります。これは私も微力ながらお手伝いをしているのですが、実は、今日ずっと話していたのとまったく逆のことを田中さんがいまやられていて、ものすごい低予算で、派手なものもなく地味な作品で、ほとんどアニメの自主上映みたいなものをつくっています。最近完成したのですが、私は、試写を見させていただきましたが、正直全然期待していなかったのですけれども、かなり驚きました。せっかくお持ちいただいだいたので最後に見ていただきたいと思います。