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竹内 いまのお話聞いて、アメリカのマサチューセッツ工科大学にMITラボという機関がある話しを思い出しました。そこでは通常、一見すると全然役に立たないようなレベルのものとか、全然産業に反映できないようなものを研究しているらしいです、ただ、そこには世界中の一流企業がスポンサーとして、日本の企業も含め参加しているようです。学生などが、いまこれが面白い、それをどういうふうにしたらいいとかということを日々研究して、実際の産業界に貢献しているようです。

京都精華大学について私もずいぶん前からその噂を聞いています。いまのロボットというのは面白いプロジェットだと思いますけれども、まさしく産学共同で異業種をミックスするような試みを、大学とかがやっていますというと、日本の場合はもっとスムーズに新しい試みが進むので、是非手がけていただきたいです。それを一つのシンボルとして、じゃ、私たち民間の人たちは次に何をしたらいいのか、そこに集いたい学生たちはどうしたらいいのかということを、実践的にどんどん教育機関の方々に考えていただきたい。

私がこうやって言っても誰も聞いてはくれないのですよ。ただ、牧野先生が一声言うと、それに耳を貸す方々というのは非常に多いので、是非やってください。

 

牧野 いや、私も世のリーダー達と話をしていて、どうしても「のらくろ」で止まってしまうところに絶望して、いや、これはどこかで発言しないといけないと―。

 

竹内 であれば、「のらくろ」のロボットをつくりましょうよ。私は、「のらくろ」が古い、駄目だとは思っていないです。

 

 

 

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