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野崎 15億ぐらい。

 

牧野 足らないでしょう。

 

竹内 そこを逆に私聞きたいんですよ。何をもって多いと、いまご判断されましたか。いまどういう判断基準で金額が多いですかと判断されたのか。

 

牧野 例えばテレビゲームだけでも40億でしょう、いま。

 

野崎 いや、それはピンきりで、スクウエアみたいなところはそれは40億も100億も出す。

 

竹内 スクウエアさんは、いま100億円以上でCGアニメーションをつくっていると聞いています。ハリウッドにいくとTVアニメーションをつくるときに、昨日聞いたんですが、1億5千万で30分のテレビアニメ1本作っているような話もある、と。

 

田中 プライムタイムだからという理由ですけれども。

 

竹内 ハリウッドの劇場用アニメーションに至っては、スタジオ建設費とかひっくるめると200億、以上かけるケースもあります。だから、高い安いの判断というのは、最終的にビジネス的なマーケットサイズを認識して判断する必要があります。当然、出資者がいるわけですから、どこに対してどういうふうにマーケットでセールスしていくかというところで値段が決まるべきなのに、感覚的に、金額を聞いてその先を聞かずに高いねという判断が多いのが現実です。

 

牧野 高いねと言ったのではなくて、足らないんじゃないんですかと申し上げたんです。彼に、十何億では足らないんじゃないんですかと―。

 

 

 

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