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日本でも、この度省庁が編成されることになっております。これを機に映画とかアニメ、マンガにしましても、文化ととらえなければこの産業としての発展はあり得ないというふうに思っております。

それから、先ほど神の話がございましたが、まさにその通りでございまして、日本でのマンガは、石であろうと山であろうと、神格化して話が作られております。従いまして、物語の内容が非常にわかりやすいのだと思っております。海外で日本のマンガ、アニメーションがよくヒットしているのは、セリフが簡単である事です。子供たちになじみやすくて又、理解し易いという事ではないでしょうか。

ただし、海外で日本のマンガ、アニメーションがテレビではヒットしているものの、劇場映画としては、まだまだといった状況で全然評価されておりません。「もののけ姫」をディズニーがアメリカでスクリーン上映すると聞いた時に、これは日本のアニメが劇場映画として世界に通用するかどうかの一大試金石であろうと思ってウォッチングしておりましたが、ヒットしたとは聞いておりません。ちょっと残念に思っているわけでございます。

日本のマンガ、アニメというものがどんどん海外に出ていくわけでございますが、やはり文化としてとらえて、真剣に、日本文化を海外に発信するのだという考えでやっていかないと、商業主義にとらわれ、時代に迎合した作品ばかり作っていたのでは、発展は望めないと考えます。以上です。

 

牧野 ご質問なさる方はいらっしゃいませんか。

今は、開発中のゲームの方向は?―新しい計画というものをそう簡単にはおっしゃれないと思うのですが―。

 

橋口 ゲームは我々の本業でございますから、常にあらゆる作品を開発し続けております。これは、1年2年とかかって製品化わけでございます。

 

 

 

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