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そして、今、ソフトピアジャパンとか、あるいはVRテクノジャパンというIT拠点をつくっています。そういう施設の中で、実際に映像作りに取り組んでいる人達も出てきております。このビジュアルなソフトづくりというのは大事なことだと認識しておりまして、国際情報科学芸術アカデミーというものも作り、人材づくりをやっています。これは、どちらかというとアートとか、そちらに近いイメージソフトが得意なのです。

さっきお話ししたように、渡辺文雄さんの世界の民話をアニメ化しょうという構想を具体化する上で、かなりそういう基盤づくりをやってきましたから、それは、岐阜県は非常に取り組みやすいというお話をしたのです。

産業化する場合に、やはり、実際にプロジェクトをどんどん行う。岐阜県のようにローカルな所は、行政指導でもいいから需要を創造していくということで引っ張っていかなければだめなのです。自然発生的に需要が出るわけではない。どこかが引っ張って需要を創造して、その需要に対応する供給力が出てきて、それがビジネスになり、産業になる。東京などと違って、地方の場合はこういう構図ではないか考えます。

繰り返しますと、そういったターゲットを持っておきながら、人脈だとか人材養成だとか、あるいは、県民意識、皆さんの意識革命をやりながら、「何でマンガだ。何でアニメだ。」と言われないように、環境づくりをしておく。そして、いよいよ本格的に需要創造のプロジェクトに取り組む。こういう戦略というか、戦術、作戦が必要ではないかと思います。

 

牧野 他にいかがでございましょうか。もしもなければ、私の方から是非お聞きしたいことがもう一つあるのですが。

 

 

 

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