牧野 その通りですね。
梶原 それで、今は、大学生なら大学生向けのマンガができてきたというのは素晴らしいことで、あと一歩で実社会でもマンガが普及するというところまできているのではないか。そういう意味で、私は喜ぶべきことではないかと思います。
それから、マンガ図書館。これは宮川村の話ですね。これは牧野先生の方がよく御存じでして、6年くらい前から始めた事業です。
牧野 正確には今私もちょっと定かではありませんが、コンクールをトリエンナーレで3回やりましたから、やはり6年前くらいになると思います。正確にお知りになりたい場合は、また別途お知らせいたします。
内記 ありがとうございました。
牧野 そのほかにいかがでございましょうか。
佐藤 朝日新聞経済部の佐藤といいます。
経済部の者なので産業としてのマンガ、アニメに関心を持っています。さきほどの文化的取組ですとか村おこしという視点はそれはそれでよく理解できるのですが、岐阜県で、産業としてそういう会社を誘致したり、県内にどんどん興していこうという政策は、何かご検討されていますか。
梶原 そういう方向でいきたいと思っております。
先ほど申し上げましたように、渡辺文雄さんの発想された、世界の民話をアニメ化するというようなことが出来ればいいと思うのですが、やはり地盤づくりから始めなければいけない。そういうことで、我々はマンガの人物伝をつくったり、あるいはマンガコースをつくってもらったり、あるいは、石ノ森章太郎さん、ちばてつやさん、牧野さんという、マンガの世界と仲良くさせてもらうという基盤づくりを今までやってきました。