それから、今日は関係の方も来ておりますが、飛騨高山に、「飛騨・世界生活文化センター」というものを建築中でございます。芦原義信先生の設計で、素晴らしい建物ができつつあります。眺めのいい所で、展望するいい回廊ができまして、そこから眺めますと、北アルプスのパノラマが一望できるという、素晴らしい所です。そこを世界の生活文化のセンターにしていこうと。その中心に俳優の渡辺文雄さんになっていただいて、館長をやっていただきたいと思っております。
この間、渡辺文雄さんと話をしていて、何かこのセンターで継続的なプロジェクトをやりたいと。その時の話で、世界各国にある民話、宗教レベルの話になっているものもあれば、歌として残っているものもある。色々ありますが、そういう民俗、地域の伝説のようなものをアニメにしたらどうかという話でした。私も全面的に賛成をさせてもらいました。
なぜかというと、その発想自体が私は素晴らしいと思います。それから、これまで私が申し上げてきたように、マンガとかアニメとの関わり合いが岐阜県は大変深いので、今までの実績というものを活用できるのではないかということで、ご一緒にやりましょうと、このように話が一致したわけです。
これから、世界の民話をアニメ化するというようなことを岐阜県の大きなプロジェクトとして立ち上げて、それをマンガ立県の一環にもしていこうということで、牧野さんにも一肌脱いでもらわなければいけませんので、よろしくお願いしたいと思います。
牧野 ありがとうございます。
配布した略歴にも書いてありますが、知事は上京されると本屋さんに立ち寄って、一度に数十冊の本を買っていかれるというようなこともおありだと聞きます。独自のアイデアを次々と打ち出され、それをどんどん実行されておられる方であります。
さて、私が教えております京都精華大学のマンガ学科というのは、ことしの4月12日からスタートして、今やっと半年たったばかりです。この半年たったばかりの一年生が、今400ページのマンガ本を自分たちだけの手でつくろうとしている。